アジア民衆連帯東京反戦集会
Tokyo Assembly of People’s Solidarity Against War in Asia
2025年6月29日(日)、渋谷勤労福祉会館
13:30 開会あいさつ(司会) opening greeting by the host
13:35 グランド・ルールの説明 ground rule by AWC-Kanto Youth
13:45 基調報告(AWC関東ユース)key note by AWC-Kanto Youth
14:00 韓国報告 report of South Korea
14:30 フィリピン報告 report of the Philippines
15:00 休憩 break
15:10 カワサキモータースフィリピン労組支援写真撮影
taking pictures to support for Kawasaki United Labor Union
15:20 パレスチナ報告 report of Palestine
15:50 連帯メッセージ(台湾、AWC関東ユース)
solidarity message of Taiwan and AWC-Kanto Youth
16:10 質疑応答 questions & answers
16:30 集会決議 unity statement(日本語) (English)
6.29集会前後の活動報告
アジア共同行動(AWC)関東(準備会)
今年1月にAWC首都圏の男性会員2名が女性のSさんに対して恫喝を行い、事実確認を拒否し、Sさんの抗議も無視するという人権蹂躙を続けました。この問題は、明らかにハラスメントであり、女性差別です。ですが、加害者の反省と謝罪がいまだになく、現在進行中です。その後、加害者の一人が、AWC首都圏会員全員の意向を確かめることもなく、「AWC首都圏の休止」を勝手に宣言し、追随する人たちとともにAWC運動を放棄しました。
これまで毎年6~7月にAWC集会が各地で行われ、東京ではAWC首都圏がこれを主催してきましたが、上記の差別とハラスメントの問題が解決していない以上、その名前を使うことは到底できません。そこで、AWC運動を継続する意思を持つ人々が、「AWC関東」の結成を目指しつつ(現在は準備会)、実行委員会会議など、6月29日の集会の準備を進めました。
韓国ゲストの趙南秀さんは25日夜に、新幹線で東京に着きました。
26日、労働争議の相互支援行動である東京総行動(主催:けんり総行動実行委員会)に朝から夕方まで参加し、朝鮮人強制連行問題で責任を認めない新日鉄本社、悪徳企業の日東電工の取引先銀行、フィリピン・トヨタ労組の不当解雇問題を無視するトヨタ本社前などで抗議の声をあげました。
27日、漫画『ぼくの村の話』を昔読んで感銘を受けたという趙南秀さんの要望で、成田空港周辺の見学をしました。1967年以来、半世紀を超えて続く三里塚闘争。今も三軒の用地内農家が農業を続けていて、そのことで空港完成を阻み続けています。実力闘争で国策を止められるという証拠です。車に乗って、200人以上の不当逮捕者の出た1985年の10・20戦闘があった第一公園と三里塚十字路を、当時のエピソードを説明しながら通り過ぎ、続いて「空と大地の歴史館」で展示物を観て、これまでの経緯を確かめました。第三滑走路工事の始まった芝山町菱田で、これに反対する農民の水田と横断幕を見て、B滑走路北延伸工事の現場を過ぎ、空港に囲まれている反対同盟の市東さんと萩原さんの家と畑を見学しました。
28日、労働組合京浜ユニオンの事務所で交流会を持ちました。労組員4人とAWC関東ユースが参加。最初に趙南秀さんが韓国情勢を説明し、質疑応答になりました。質問が相次ぎ、終わったのは3時間後でした。社会主義、マルクス、エンゲルス、レーニンの話など、資本主義への批判とその後の社会について意見が沢山出ました。
29日に渋谷勤労福祉会館で、AWC関東ユース、バヤン・ジャパン、フィリピン人権擁護団体日本支部が共催するアジア民衆連帯東京反戦集会が30人余りの参加で開かれました。司会のあいさつ、グランド・ルールの説明に続き、AWC関東ユースが基調報告をしました。つづいて、趙南秀さんの韓国情勢報告、バヤン・ジャパンのフィリピン情勢報告、パレスチナ情勢報告がありました。台湾労働党の連帯メッセージと、この日フィリピンに滞在中のAWC関東ユースの仲間からのセクシュアル・マイノリティの解放を訴える連帯メッセージが読み上げられた後、質疑応答になりました。韓国情勢、中国政府批判、マルコス政権下での人権状況などへの問いが出され、日本語・韓国語・英語が飛び交う中、参加者のいきなり通訳などもあり、綱渡りでしたが、全体で内容を共有できました。集会が終わった後、渋谷でデモをしました。日本語と英語のコールは行き交う人々の注目を多く集めました。その後も、インド料理屋と公園で、参加者同士の交流が続きました。
趙南秀さんとの話を通じて、韓国新政権の性格、戒厳と大統領選挙の意味、朝鮮半島と周辺諸国に対する進歩左派の認識、韓国の労働運動と革命運動の現状について学ぶことができ、有意義な時間でした。