米国によるベネズエラへの侵略戦争とマドゥロ大統領夫妻の拉致・連行を弾劾する声明
米国トランプ政権が1月3日にベネズエラ・ボリバル共和国に軍事攻撃を行い、就寝中のマドゥロ大統領夫妻を拉致して目と耳を塞いだ状態で米国内へ連行し、ニューヨーク市の連邦拘置所に拘留した。ベネズエラ各地で爆発と炎上をもたらした破壊攻撃による死傷者の数など、甚大であろう被害の全貌は未だ伝えられていない。
米政府は昨年9月からこれまで、空母をはじめとする軍事力をカリブ海へ大挙動員したうえで、証拠が何もないのに三十隻以上の漁船を麻薬運搬船と決めつけ、警告せずに軍事攻撃して百人以上の漁民を殺害した。米中央情報局をして政権転覆のためのベネズエラ国内での工作活動を開始させ、「違法な石油収入を麻薬密輸の資金に充てている」と決めつけ、石油タンカー2隻を強襲し拿捕すると同時に、タンカーの出入港を全面封鎖する命令を出した。さらに12月には港湾施設へのドローン攻撃を強行した。
トランプ政権による今回の一連の軍事攻撃は、主権の尊重や武力行使の禁止を定めた国連憲章をはじめとする国際法をあまねく踏みにじり、同時に、戦争に関する米国の国内法もことごとく無視した明白な違法行為だ。米国は、自らが主導して築き上げてきた国際的秩序と国内秩序を、自ら破壊して全世界を無法地帯へ叩き込んだ。米国は、歴史的に中南米諸国を「縄張り」とみなし、暴虐非道を極める植民地主義的暴挙を行ってきた。利益を得るためなら手段を選ばず、殺戮も主権侵害も厭わない、資本主義の強欲な本質を赤裸々に示したアメリカ帝国主義のベネズエラ侵略戦争を、私たちは心の底からの怒りを込めて弾劾する。
トランプの狙いは何か。それは、自身があからさまに公言している通り、マドゥロ左派政権の転覆と極右親米政権の樹立、および、チャベス前政権による国有化で失った、世界一の埋蔵量と言われている石油の利権を米国が「奪い返す」ことだ。
日本の高市政権は、しかし、「邦人保護に万全を期するとともに、ベネズエラにおける民主主義の回復及び情勢の安定化に向けた外交努力を進めて」いくと言うだけで、民主主義、人権、法の支配など己の自慢の売り文句を一切否定する米政府の今回の蛮行に対し、これを非難も批判もせずに容認し、加担している。私たちは、このような高市政権を許してはならない。
第二次攻撃もありうるというトランプの恫喝に対して、ベネズエラではロドリゲス副大統領が大統領代行に就任し、政権を維持している。また、ベネズエラ外務省は、声明で「帝国主義の侵略を打ち負かすため、国全体が行動を起こさなければならない」、「われわれは、ラテンアメリカ、カリブ海地域、そして世界中の民衆と政府に対し、この帝国主義的侵略に対して積極的な連帯行動を起こすよう呼びかける」と述べている。
ベネズエラの人々の訴えを受け止め、これに応えられるよう、闘いに起ち上がろう。
・米国政府は、石油利権のためのベネズエラ侵略戦争を直ちに中止しろ! ベネズエラから手を引け!
・マドゥロ大統領夫妻に対する違法で不当な拘束を即時中断して二人を釈放しろ!
・米国の侵略戦争に加担する高市政権を打ち倒そう!
ベネズエラの人々とつながることができるように、帝国主義者によるベネズエラへの悪宣伝を打ち破り、国際連帯運動を強めよう!侵略戦争策動を止め、帝国主義・植民地主義に抗し、これを打倒しよう!
2026年1月5日
アジア共同行動(AWC)日本連絡会議