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日本連絡会議ニュース

 

 

 

 

 

エジプトの反独裁民主化闘争支持とムバラク即時退陣を求める抗議申入れ文

2月11日、エジプト民衆は、ようやく、ムバラク独裁政権を打倒しました。エジプト革命は、いよいよ、米英帝国主義・エジプト軍部特権層そして支配階級との本格的な闘いへと到っています。エジプト労働者・民衆の連続した解放闘争への注目と支援を組織しましよう。ムバラク打倒闘争の真っ只中の2月3日、駐日エジプト大使館へと送付したAWC日本連の抗議申入れ文です。


エジプト民衆の反独裁民主化闘争を断固支持する!
ムバラク政権は即刻退陣せよ! 民主化闘争への暴力的弾圧をやめろ!
抗議申入れ文

ワリード・マハムード・アブデルナーセル博士 駐日エジプト大使 様

 私たちは、チュニジアの民主化革命をうけ、エジプトで起こっているムバラク独裁政権の退陣を要求する民主化闘争を断固支持する。なぜなら、長い間、貧困を強いられ、政治的自由や民主的権利を奪われ、暴力的弾圧と圧政に苦しんできたエジプト民衆が自らの政治的自由と解放を求める総決起だからである。

 2月1日、200万人を超えるエジプト全土のゼネストや抗議デモは、ついにムバラク大統領を9月大統領選への不出馬へ追い込んだ。さらにエジプト民衆は、ムバラク大統領の即時辞任を求め、徹底的な独裁政権打倒を進めている。これにたいして、2月2日、ムバラク政権は、秘密警察を中心とした大統領支持派なる大規模な暴力団を組織し、民主化デモのピケット・ラインに暴力的襲撃を行った。米軍と繋がりの深いエジプト軍は中立を表明し民主化デモを容認してきたが、秩序回復と称して街頭デモを制限しはじめた。米海兵隊はすでにエジプトへ出動し、NATO軍のエジプト派兵も検討されている。全土で民主化を求めるデモ隊のうち、すでに数千人が死傷したといわれている。

 ムバラク政権打倒と民主化を求めるエジプト民衆への暴力的弾圧はぜったいに認められない。ムバラク政権の殺人的弾圧・圧政の継続に断固抗議する。

 ムバラク大統領は、アメリカ帝国主義のアラブ中東支配と結託し、30年間の長期独裁統治を行ってきた。ムバラク政権は、パレスチナを軍事占領するイスラエルを承認し、パレスチナ解放闘争に敵対してきた親米軍事独裁政権である。アメリカ帝国主義は、毎年、ムバラク政権に約13億ドルの軍事援助と約8億1500万ドルの経済援助を推進し、エジプト軍事政権の内政・外交に介入支配してきた。米国に支えられたムバラクは、軍・治安部隊の圧政を布き、拷問・人権侵害を日常化し、新自由主義を進め、すさまじい権力腐敗と貧富の格差、貧困と高失業を蔓延させた。エジプト人口の半数約3300万人が1日2ドル以下で暮らす極貧の状態にある。

 私たちは、ムバラク独裁打倒と民主化を求め、米英など帝国主義の侵略支配を打ち破るエジプト民衆の解放闘争を断固支持する。ムバラク大統領は即時退陣すべきである。エジプト政権当局は暴力的弾圧を即刻やめなくてはならない。米英など帝国主義列強のエジプト介入支配を許してはならない。私たちは、エジプト民衆による自決権にもとづいた民主政権の獲得に連帯し、国際的な支援を集中するものである。

2011年2月3日

アジア共同行動日本連絡会議

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京都府宇治市広野町西裏99-14 パール第一ビル3階 自立労働組合連合気付

 

 

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