アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

AWC情報 2012.7.31

アジア共同行動(AWC)日本連絡会議
TEL:0774-43-8721 FAX:0774-44-3102
(メール) awcjapan21@yahoo.co.jp
(ホームページ) http://www.awcjapan.org/index.html


韓国・済州海軍基地建設阻止闘争による拘束者に激励の手紙を!

連日のように現場での激しい攻防が続く済州海軍基地建設阻止闘争のなかで現在、3人の活動家が不当に拘留され続けています。以前の逮捕での執行猶予期間中に再逮捕された人には今後の実刑判決も予測されます。

カンジョンから、これら拘留されている人々への激励の手紙の国際的な送付が呼びかけられています。済州海軍基地建設阻止闘争への連帯の取り組みの一環として、ぜひご協力ください。

日本語で書いて以下の送付先に送っていただければ、AWC日本連事務局でハングルに翻訳し、責任をもって拘束者の方々に届けます。手紙は短いものでかまいません。また、3人すべての拘束者に宛てたものでも、個々の拘束者に宛てたものでもかまいません。

送付先:awcjapan21@yahoo.co.jp

より多くの手紙を届けることで、かれらの闘いが決して孤立していないことを直接にかれらに届けたいと思います。ぜひご協力を!

以下は、現在拘束されている人々に関する資料です。

»引用元


キム・ミリャンの釈放を!4人の拘束者すべての釈放を!人権侵害をやめよ!

2012年7月23日

キム・ミリャンの釈放を!

7月18日、村の女性キム・ミリャンさん(38歳)が警察の無線装置を破壊したとして逮捕された。キムさんはそれに触ったことはないと主張している。彼女が無線装置を破壊したという証拠はない。しかし、検察は公有財産損壊罪および他の特別業務妨害罪で彼女に対する逮捕状をとった。さらに加えて検察は、飲酒運転をしていたという偽りの罪で彼女を告訴した。しかし彼女はその夜は車を運転していない。さらに言えば、彼女が逮捕されたとき、警察はアルコール検査をおこなってもいない。

7月19日の裁判所での彼女の逮捕に関する法的事実の見直しを受けて、彼女に対する逮捕状の記載事実を修正した裁判所は、彼女が病気にもかかわらず7月21日に彼女の拘留を決定した。彼女は17年前に腎移植の手術を受け、現在も定期的に病院で診察を受けている。実際、不当な仕打ちに苦しむ彼女は7月21日午前、裁判所の待合室にいるときに倒れこんだ。そのために裁判所は決定を午後4時まで延期した。

キム・ミリャンさんは昨年、海軍基地反対闘争のため40日間拘束され、執行猶予3年の判決を受けた。彼女は7月9日から14日までSKY ACT(双竜自動車労働者、カンジョン村民、竜山惨事犠牲者による巡回連帯行動)に参加して村に戻ってきたばかりだった。

(訳注:キム・ミリャンさんは7月26日に、いったん保釈された)

4人の拘束者すべての釈放を!

7月18日に逮捕されたキム・ミリャンさん以外にも、現在3人のカンジョンからの良心囚が存在している。ソン・カンホ博士(54歳)は4月1日から、キム・ボクチョルさん(46歳)は6月14日から、キム・ドンウォンさん(26歳)は6月30日から、それぞれ拘留されている。キム・ボクチョルさん以外の3人は闘いのために昨年も拘留されており、今回また拘留された。

ソン・カンホ博士(54歳)はカンジョン村の「われらの海を守ろう」チーム(Save Our Sea team)のリーダーで、2012年4月1日、海軍による違法な工事-2月24日以来の違法な鉄条網の設置や絶滅危惧種が多く生息するクロムビ岩が広がる海岸の爆破など-に抗議して、クロムビ岩が広がる海岸に入ろうとして逮捕された。海軍にはクロムビに入ろうとする人々を妨害する法的権限はない。

彼は約7人の仲間と一緒だったが、警察は彼だけを狙い撃ちにした。彼が海上における非暴力抵抗の信頼されたリーダーであることを知っていたからだ。彼の逮捕はきわめて暴力的におこなわれた。逮捕の過程で、歯が何本か折れ、下あごは後に病院で縫わなければならなかった。

警察はすでに彼に対してさまざまな恣意的な罪を押しつけている。公務執行妨害罪(これは工事車両の進入や工事設備の搬入を阻止するほとんどの抗議者に適用されている)以外にも、集団的暴力行使(*人ではなくフェンスに対して)、公有財産損壊、公有水域法(公有水域やその水面の埋め立てや管理に関する法律)違反などの罪を課せられている。

このような罪が恣意的に、そしてしばしばでっちあげのものとして、彼を含むさまざまな人々に押しつけられている。警察は、非暴力で抵抗する人々を標的にしているが、その一方で海軍の違法で責任逃れの突貫工事を黙認し助けていることに留意しなければならない。

キム・ボクチョルさん(46歳)は復職した鉄道労働者でボイス・オブ・ソウルのレポーターであり、3月以来の海軍によるクロムビ爆破に対する抗議行動のリーダーの一人だ。彼は6月14日、工事車両の進入を阻止行動のなかで逮捕されたリ・ヨンさんの暴力的逮捕について警察に問いただしている際に逮捕された。

キム・ボクチョルさんは長いあいだ警察のターゲットにされており、警察は彼が全事件の主要な容疑者だと結論した。彼は通行妨害、集会示威法違反などの罪を課せられている。多くの人々のケースと同様に、彼は逮捕の適法性の再検討を要求するいかなる機会もなく逮捕された。彼の罪は威力業務妨害罪だとされている。

キム・ドンウォンさん(26歳)は、6月30日、浚渫船のクレーンにのぼり、悪天候のなか7時間にわたって違法工事を阻止して逮捕された。海軍はシルト層を傷つけ、海の環境を保護するのではなく破壊しながら、違法な工事を続けている。裁判所は7月13日に彼の拘留を決定した。

昨年8月29日、彼はカンジョン村会長カン・ドンギュンさんの不当逮捕に抗議して逮捕された。キム・ドンウォンは、カン・ドンギュン会長ともう一人の村民キム・ジョンファンさんとともに94日間拘留された。第一審で彼は執行猶予2年とされた。

ソン・カンホ博士やキム・ボクチョルさんと同様に、キム・ドンウォンさんはその献身と平和的非暴力闘争で村人や村の平和の守り手から愛され、尊敬されている。この3人は近日中の裁判所の判決を待っている。

人権侵害をやめろ!

カンジョン村のカン・ドンギュン会長は次のように語っている。

「住民に何の説明もなくもたらされた海軍基地計画は、民衆の民主的権利を奪い、海軍基地に反対する村民が所有するすべての土地を強制的に没収することで私有財産権を奪っている。カンジョン村民はこのような反民主主義的な行政府と司法制度に対して闘う以外にない。この過程で、500人以上の村人や市民が逮捕され、17人が投獄された。1億5000万ウォンの罰金が課せられ、3億ウォンにのぼる損害賠償が請求されている。私たちの闘いを大いに支援している多くの外国人が入国を拒否され、さらには逮捕されたり強制送還されたりしている。韓国の憲法の全歴史のなかでも、ひとつの計画の過程におけるこのような重大な人権侵害の事例はない」

カンジョンでの人権侵害をやめろ!

各人に支援の手紙を書いてください

  • ソン・カンホ博士(611番)
    Dr. Song Kang-Ho (No. 611)

  • キム・ボクチョルさん(598番)
    Mr. Kim Bok-Chul (No. 598)

  • キム・ドンウォンさん(264番)
    Mr. Kim Dong-Won (No. 264)

済州島 済州市 吾羅2洞 済州拘置所
Jeju Prison, 161 Ora-2dong, Jeju City, Jeju Island, Korea

7月9日のチャンウォンでのSKY ACTの行事に参加中のキム・ミリャンさん 7月9日のチャンウォンでのSKY ACTの行事に参加中のキム・ミリャンさん
(撮影:リ・ウォーキ)


ソン・カンホ博士は7月9日で拘留100日目を迎えた ソン・カンホ博士は7月9日で拘留100日目を迎えた
(撮影:チョウ・スンボン)


ソン・カンホさんの拘留100日目に際して彼の釈放を求めるムン・ジョンヒョン神父 ソン・カンホさんの拘留100日目に際して彼の釈放を求めるムン・ジョンヒョン神父


キム・ボクチョルさんは鉄道労働者でボイス・オブ・ソウルのレポーターでもある キム・ボクチョルさんは鉄道労働者でボイス・オブ・ソウルのレポーターでもある
(撮影:ボイス・オブ・ソウル)


村の子どもと一緒のキム・ドンウォンさん。6月28日。 村の子どもと一緒のキム・ドンウォンさん。6月28日。
(撮影:チョウ・スンボン)


クレーンに登って基地建設工事を阻止するキム・ドンウォンさん。写真中央上部。6月30日。 クレーンに登って基地建設工事を阻止するキム・ドンウォンさん。写真中央上部。6月30日。
(撮影:リ・ウォーキ)

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