アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

安倍首相と閣僚らによる8・15靖国参拝策動を許さない!声明‏


右翼反動の安倍政権による8・15靖国参拝策動が、内外の大きな政治焦点として迫っています。

参院選で圧勝した安倍ですが、その内実は、日本共産党/社民党など以外では党利党略に奔走し安倍と同じく保守や右翼のバラバラ野党という状況にたいして、大半の労働者人民が棄権したり、改憲阻止を選択しています。むしろ安倍政権打倒の要求はジワジワと上がってきています。米軍基地と日米安保体制の犠牲とされる沖縄人民をはじめ岩国、神奈川、横田など基地周辺の住民、そしてアベノミクス・TPPなどで大企業と富裕層を優先する一方で中小零細・農業・医療保険・福祉・労働者・若者・女性・労働者・貧困者などが切り捨てられる事態の進行、安倍反動政権によるかつてのアジア侵略戦争や元日本軍「慰安婦制度」への反省・謝罪なき居直りと肯定に怒り・抗議するアジア各地人民、原発の再稼働・輸出と核武装への批判を強める広島/長崎/福島をはじめとする反戦反核・脱原発の動き、などなど、怒りと抗議が噴出してきています。

アジア共同行動日本連は、安倍政権打倒の広範な労働者人民運動の一翼を担い、なによりもグローバル化がすすむ構造のなかで、アジア各地人民や米国人民と直接の連帯と共同行動をもって、米国や日本などの帝国主義の侵略支配・差別排外主義に反対し、労働者人民の国境を越えた連帯と団結をひろげ、その解放運動を推進します。

その一環として、安倍政権の8・15靖国参拝攻撃を許さず、たたかっていきます。以下は、緊迫する8・15情勢への声明文です。


安倍首相の靖国公式参拝策動を許すな!安倍内閣閣僚と国会議員の靖国参拝を許すな!

(一)
国際ネットワークである「日米両帝国主義のアジア侵略・支配に反対し、アジア人民の連帯を推進するアジアキャンペーン(AWC)」は、さる3月、台湾において、安倍首相の靖国公式参拝策動に反対する声明を、韓国、台湾、フィリピン、アメリカ、日本の国際共同声明として発してきた。安倍首相の靖国公式参拝策動、かつての日本帝国主義のアジア侵略戦争の正当化、そして、それらが、日本帝国主義による新たな戦争準備、特に、集団的自衛権行使、九条改悪と国防軍創設と一体であることに警鐘を鳴らし、安倍政権が進めようとする日本の戦争国家化に対して、アジア太平洋諸国地域での国際的な共同闘争を呼びかけてきた。すべての皆さんが、靖国公式参拝策動に反対するアジア共同闘争をともに進めることを呼びかける。

(二)
すでに、4月21日からの靖国神社の春期例大祭では、安倍内閣閣僚の靖国参拝が相次いだ。4月20日には、新藤総務相が、翌21日には、麻生副総理と古屋拉致担当相が靖国神社への参拝を行った。28日には、稲田行政改革相も参拝した。安倍内閣の閣僚4名が参拝した。また、安倍首相自身も、神前に捧げる供え物「真榊(まさかき)」を奉納した。さらに、23日には、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」で168名の国会議員が集団参拝を行った。そのうち132人が自民党議員であり、25名が日本維新の会議員、民主党議員も5名入っていた。
これに対する韓国政府や中国政府の反発に対して、安倍首相をはじめ安倍内閣の閣僚らは、その本音をさらけだし、安倍首相は国会答弁で、「国のために尊い命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前。どんな脅しにも屈しない。その自由は確保している」と閣僚による靖国参拝を正当化した。すなわち、安倍は、韓国や中国政府の抗議を内政干渉だと批判し、脅しに屈しないと開き直った。

(三)
靖国神社は、かつて日本帝国主義のアジア侵略戦争、これを遂行する天皇の軍隊の精神的支柱であった。天皇に忠誠を尽くす日本軍兵士は、靖国神社に祭られ英霊とされた。1945年、日本帝国主義のアジア侵略戦争の敗北以降も、「東京裁判」におけるBC級戦犯がまず合祀され、続いて、A級戦犯も合祀されてきた。靖国神社は、「東京裁判」そのものも認めておらず、むろん、日本帝国主義のアジア侵略戦争もすべて正当化している。
安倍首相も、本音では、かつての日本帝国主義のアジア侵略戦争は正しく、天皇と国家のために死ぬことは正義だと考えている。すでに、安倍首相と与党自民党は、憲法9条を改悪し国防軍創設を主張している。集団的自衛権の行使を主張し、日米軍事同盟のもとで、米軍とともに自衛隊(日本軍)も世界中で戦闘可能な軍隊へと変貌させていこうとしている。いま、安倍政権下で、新たな防衛大綱作成の準備が開始されているが、そこには敵ミサイル基地攻撃能力を確立することが明記されている。安倍政権は、かつてのアジア侵略戦争を何ら反省することもなく、再び侵略戦争を可能とする戦争国家へと向かおうとしている。石原や橋下らの日本維新の会も、自民党安倍政権の強力な援軍である。安倍政権の閣僚らによる靖国公式参拝は、こうした戦争国家化の一環であり、かつてのアジア侵略戦争を正当化し、天皇と国家のために戦死することを新たに美化しようとするものなのである。

(四)
われわれは、4月に行われた靖国神社への安倍首相の「真榊」奉納、閣僚の参拝、国会議員による集団参拝を徹底的に弾劾する。そして、8月15日、日本帝国主義がアジア侵略戦争に敗北したこの日に、アジア侵略戦争を肯定し美化する、稲田行革相をはじめとした安倍政権の閣僚らによる靖国参拝策動を許さない。また、自民党や日本維新の会などの国会議員の参拝を許さない。さらに、安倍首相自身の参拝策動に徹底して反対し、これを許さない。安倍は、もし自ら靖国公式参拝を強行すれば、国際的にも国内的にも、政権を揺るがす批判にさらされることを恐れている。だからこそ、一層、アジア民衆の共同闘争を前進させ、安倍らの靖国公式参拝策動を最後的に粉砕するまでたたかうことが必要である。ともにたたかおう。

資料

» 安倍首相と閣僚らによる8・15靖国参拝策動を許さない!声明(PDFファイル・約134KB)

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