アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

5月1日、労働者の国際的団結と闘争の日に、全国各地とマニラ、ソウルでたたかう!‏


5月1日、メーデー。労働者が国際規模で団結し統一して闘う日だ。1886年5月1日、アメリカのシカゴなどで、一日14時間労働を強いられ、低賃金などの過酷な職場にある労働者が組合に団結し、「8時間労働制」などを要求し、ストライキや集会デモをたたかい、警察・資本家の弾圧をうけ、数名が殺害された。「第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、自分たちの好きなことのために」などのスローガンは有名。1890年5月1日、アメリカ労働組合総同盟の要請をうけ、第二インター結成大会の決議により、全米、欧州各地などで8時間労働制要求のストライキなどの国際統一行動が闘われた。以降、8時間労働制は労働者の国際的な団結とたたかいによって、かちとられる。もちろん、資本家と彼らの国家権力は、搾取・余分な儲けを強めるために、団結を破壊しながら、不断に長時間労働・ただ働き、低賃金、解雇失業など、労働者を奴隷支配へと後戻りさせようとする。

アジア共同行動=AWCやそれと共闘するなかまたちは、全国各地で、そしてフィリピン・マニラで、韓国・ソウルで、国際的な労働者の闘争日に団結し立ち上がっていった。東京・日比谷メーデー、大阪・中之島メーデー、埼玉、神奈川、愛知、京都、神戸、福山、山口、北九州、福岡などや、マニラのKMU(戦闘的労組、「5月1日運動」)、ソウルでの民主労総・青年労働者の闘い、である。

マニラ・メーデーは、次の闘いだった。

KMU(5月1日運動)のよびかけには、2万5千人の労働者、都市貧民、学生青年、女性、貧農などが参加した。中央郵便局前のスクウェアーで集会を行い、マラカニアン宮殿にむかってデモ行進が行われた。

アキノ政権の腐敗・汚職、外資へ国内の富を売り渡す新自由主義的市場開放・開発利権の投売り、米国との新軍事協定によって米軍再駐留を許し、なによりもすさまじい貧富格差拡大が強まっている。

KMUは、アキノ政権打倒を訴え、戦闘的なデモを繰り広げた。

マラカニアン大統領府の手前のメンジョーラ橋では、アキノ大統領のはりぼてを燃やし、デモ参加者がこれを包囲して抗議をパーフォーマンスした。

KMUのメーデーでのアピールは次の点にあった。

  1. 全国一律の大幅賃上げなど労働条件の改善をもとめ、アキノ大統領の無対応ぶりを痛烈に批判、
  2. 労働者の団結と統一、
  3. 米比の新たな「防衛協力強化に関する協定」(EDCA)によって、憲法違反の米軍再駐留を強行していること、
  4. 憲法の経済関連条項改正による外国資本のフィリピン支配が強まることへの非難、

などである。

とりわけc)について、「米国の軍事力強化につながり、逆にフィリピンが米国の敵対国からの攻撃にさらされる可能性がある」と怒りをもって抗議した。d)については、「国内経済が外国資本に圧迫され、国民の失業率がさらに増加する」と弾劾した。

マニラ・メーデー参加者は午前10時、市内4カ所から中央郵便局前スクウェアーを目指してデモンストレーションを行った。ジプニーが先導し、赤色の旗と横断幕をもって、中央集会が行われた。アメリカ帝国主義打倒、官僚買弁層支配の打破、大地主による半封建的搾取への土地改革を訴えた。ステージでは、帝国主義と反動的な資本家たちを批判するパーフォマンスが演じられた。

メンジョーラ橋では、「メイド・イン・USA」の機械の体を持つアキノ大統領のはりぼてにたいして、抗議の火がつけられた。怒りの炎に包まれて、ハリボテはあっというまに燃え尽きた。

マニラ労働者から、燃料や物価の高騰を批判し、大幅な賃上げをもとめる声があちことであがっていった。

KMUISA(国際連帯会合)参加者もたたかった。 米国の労組からの参加者は、アメリカ帝国主義・オバマのアジア・フィリピンの米軍配備強化を非難。またアジアの資源・市場の略奪行為を即刻やめるべきといった。

わたしたちAWCジャパンのなかまも、しっかりと闘った。フィリピンの戦闘的労組がもとめる米日帝国主義の侵略反対、米軍のフィリピンからの撤収などへ国際連帯し、日本での活動強化を決意した。

また、広島県の福山メーデーに参加した仲間から投稿があった。

「福山城北公園に、広島全労協などの労働者が結集。建交労、国労、など種々の闘争あいさつがあった。全国一般全国協傘下のユニオンたんぽぽのなかまもアピール。まず、安倍政権が「世界でいちばん企業活動のしやすい国にする」として、労働条件・諸権利を大改悪する攻撃を糾弾。非正規化と貧困の温床である「派遣法」を改悪し、無制限な派遣労働者使い捨て構造を拡大し、「国家戦略特区」などの規制緩和によって労働基準法・残業の規制除外=長時間労働・ただ働きの強行などが行われようとしている。しかも安倍は、秘密保護法強行、集団的自衛権行使の閣議決定など解釈改憲、戦争国家化へと暴走している。これらに怒り の抗議。たんぽぽに結集する外国人労働者問題とその労働争議への支援が呼びかけられた。長時間労働、未払い賃金、残業代などが最低賃金以下の時給五百円でしかない外国人労働者へのすさまじい搾取・奴隷的支配が暴露された。身近にいるフィリピン、ベトナム、中国などの外国人労働者に声をかけ、彼らからいろいろと相談が噴出すること、これに応えようと。そうした国際連帯、「労働者に国境は無い」、そうした取り組みが訴えられた。あわせて最低賃金の大幅引き上げ、時給1200円の要求実現にむけ、意見書・要望書をバンバン提出していく取り組みへ参加するよう、アピール。ますます増加する非正規労働者と貧困問題、他方でアベノミックスの金のバラマキと円安・株高などで肥え太る大企業と資産家たちという貧富格差の拡大。こうしたなかで、大企業の巨額な内部留保を労働者側に吐き出させ、企業などへの法人税など累進課税を 強め、消費税増税・福祉切捨てを撤回し、労働者・貧困者への所得再分配を強化する政策・路線へ大転換することが求められている。広島県の労働行政サイドや国会議員の連帯アピールを確認し、メーデー宣言やプラカード・コンクールなどが報告され、団結がんばろうで締めくくった。その後、福山城から福山駅前を通るデモがおこなわれた。」

労働者の団結と統一した闘い、その国際連帯をつよめていこう!資本による搾取と略奪の根幹を打ち破る労働者・被抑圧人民の団結した闘いをすすめ、差別と貧困、戦争をその根元から廃絶し、全人民の解放をかちとっていこう。

マニラ・メーデー

マニラ・メーデー


福山メーデー

福山メーデー・その1

福山メーデー・その2

福山メーデー・その3

福山メーデー・その4

福山メーデー・その5

福山メーデー・その6


関連情報

KMU(5月1日労働運動)のサイト

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