日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する
日本連絡会議ニュース
米軍再編・集団的自衛権・核戦争を許すな、8・21岩国国際デー！
8月21日・岩国国際DAY
アジア共同行動日本連絡会議
岩国基地は、2017年を目標に極東最大の海兵隊基地へと変貌させられていこうとしています。厚木からの空母艦載機59機の移駐、F35配備、愛宕山米軍住宅建設（260戸）と基地内への760戸住宅建設などが進められようとしています。また、すでに、岩国へのKC130空中給油機部隊移設も進められており、そればかりか、オスプレイの訓練拠点としても機能させられています。2017年には、岩国米軍基地は、朝鮮半島を睨んだ最前線基地となっていきます。かつ、自衛隊基地としても存在する岩国基地は、集団的自衛権行使によって、日米両軍の一大軍事拠点へと確立していくことになります。そもそも、岩国市民は、2006年の住民投票で、厚木からの艦載機移駐に反対する意思を 岩国市民の多数の意思として明確にしました。こうした市民の願いを踏みにじることによって、いま、とてつもない基地強化が進められていこうとしているのです。
しかし、岩国基地強化の問題は、国際的にも国内的にもいっそう広め、反撃をすすめていかねばなりません。そこで、AWCは、アジア太平洋各国地域全域で岩国基地問題に反対する世論を作っていくために、8月21日を、岩国国際DAYに設定することにしました。8月21日は、米軍住宅建設に反対し住民が座り込みを開始した日です。愛宕山見守りの集いに連帯し、アジア太平洋各国地域で、岩国基地強化に反対する行動を、国際共同行動として取り組みました。
◆岩国現地では、8月21日、愛宕山を見守る集いが行われました。そこで、岩国基地強化反対への、海外のとりくみ・連帯メッセージ全国各地の連帯行動を紹介しました。
★ 海外からのメッセージは、韓国、フィリピン、インドネシア、台湾から、です。
■韓国ではソウルのアメリカ大使館前や光化門広場での「1人デモ」がホ・ヨングAWC共同代表とAWC韓国委員会、左派労働者会によって行われました。また、岩国基地強化反対のプラカードをもった個々人の”写真アピール”を青年左派の仲間は取り組みました。
■台湾からは、労働人権協会の仲間が、街頭で岩国基地強化反対、米軍基地撤去のアピールを行いました。
★岩国の愛宕山見守りの集いにも連帯して、全国各地で以下の取り組みが開催されました。
◆東京
8月21日 午後6時30分～
防衛省前（市ヶ谷駅）
岩国国際デー 防衛省前にて抗議行動、抗議文手交した。
主催・アジア共同行動・首都圏
◆関西（京都）
8月21日 午後3時～4時
祇園石段下 八坂神社前
岩国連帯！8・21アピール行動
主催・アジア共同行動・京都
8月21日 午後1時30分～3時30分
京阪三条 鴨川河原
8・21岩国国際デー＠京都三河
主催・No Base for Peace！岩国ユースアクションin関西（IYA）
◆山口
8月21日 午後8時～10時
山口市内
岩国国際デー ニュース映像などを見ながら、現在の岩国基地の学習会
主催・アジア共同行動・山口
◆福岡
8月21日 午後6時～午後8時
福岡市内
「消えた鎮守の森」上映会（岩国国際デー・同時行動企画）
呼びかけ・アジア共同行動・福岡
■韓国・群山（クンサン）から
8月21日「岩国国際デー」を迎え、韓国群山からの連帯メッセージ
群山米軍基地我が土地取戻し市民の会 事務局長 ク・ジュンソ
米軍の北東アジア集中の一環として、在日米軍再編が加速化されており、韓国でも駐韓米軍再編が急速度に進行しています。
アメリカは韓米日の三角同盟をより一層強化しようと、韓国で韓米合同軍事演習をしながら自衛隊を参観させていますし、日本の集団的自衛権行使の容認を支持しました。
こういう諸現象は、北東アジアの平和をおびやかし、さらには世界平和を脅かす行為です。
在日米軍再編の中心に岩国基地があると思います。アジア初のオスプレイ基地となり、KC130空中給油機ハーキュリーズが配備されました。しかし岩国基地強化、愛宕山米軍住宅建設問題は国際的にもまだ広く知られてはいません。
AWCの「岩国国際デー」を通じて、日本社会全体に岩国基地の問題を知らせ、さらにはアジア全体と世界に知らせていくことを希望します。また、岩国基地強化は、住民たちの平和的生存権を脅かし、日常のなかで戦争の危険にさらされる結果をもたらすことを私たちはよく知っています。住民たちの闘争に心から連帯しています。
韓国から直接参加することができなくても、岩国住民の闘争を常に忘れず、AWCの闘争も忘れないでいます。
韓国と日本の民衆は、かつての太平洋戦争の教訓を知っています。基地の強化とは、結局のところ防御でなく攻撃の手段であったし、その結果として戦争が発生したということを経験してきました。アジアにこれ以上の戦争基地は必要ありません。またいかなる形態でも基地強化は絶対に許されません。
アジア民衆の連帯で米軍基地を追い出し、平和な世の中を作り出しましょう。
群山米軍基地我が土地取戻し市民の会
群山飛行場被害対策住民協議会
■韓国・AWC韓国委員会／左派労働者会から
岩国米軍基地拡張に反対し、住民の皆さんの闘争を支持します
日本の山口県にある岩国では、2006年に締結された「在日米軍再編に関するロードマップ」に基づいて基地拡張作業が進められ、2017年までに、米軍が開発中である次世代ステルス戦闘機F－35、米軍の新型垂直離着陸輸送機MV－22オスプレイ2編隊12機も、沖縄普天間基地に配置する前に岩国基地に暫定配置することとされました。そして59機の米空母艦載機も移動配置される計画だと聞いています。
これに対し岩国市民は岩国米海兵基地の増強に反対して闘争しておられます。岩国住民の皆さんは、2006年に岩国で実施された在日米軍岩国基地の増強に関する賛否を問う住民投票で89％という圧倒的な反対意思を明らかにされました。2007年には基地強化に反対する1万人の大規模集会が開催されたと聞いています。そして今現在まで岩国市民の闘争は続いています。
私たち左派労働者会とAWC韓国委員会は、岩国市民の闘争に対して連帯の心を伝えようと思います。岩国市民の闘争は北東アジアの平和を守ろうとする闘争であるからです。岩国基地は日本のなかで朝鮮半島に最も近いところに位置する米軍基地であり、基地の強化は北朝鮮と中国に対する軍事的威嚇として現れています。日本と米軍の立場からは、朝鮮半島と中国を狙った最適な軍事要衝地だということですが、平和を念願する北東アジア労働者民衆にとっては、もっぱら戦争の危機を増大させるものにほかなりません。したがって岩国市民の闘争は、生活の基盤を守るための闘争を越えて、平和を念願する北東アジアの労働者と民衆を代弁する闘争でもあります。
私たちは8月21日、岩国市民の皆さんと共に行動します。たとえ日本において共に取り組む闘争ではないとしても、ここ韓国において岩国市民の闘争を宣伝し、北東アジアの平和のために努力する決意です。あらためて岩国市民の皆さんの闘争に連帯の気持ちをお伝えします。
2014年8月20日
AWC韓国委員会
左派労働者会＊私たちは岩国国際デーの一環として、ソウルのアメリカ大使館前や光化門広場での「1人デモ」などを計画しています。
■ 韓国・平和と統一を開く人々
（韓国の市民団体「平和と統一を開く人々」は、7月19日、ソウルで開かれた第179回目の米大使館前行動で、岩国基地強化問題についての報告演説を行いました。写真は、岩国に訪問したことがあるオ・ミジョンさんが岩国基地強化反対を訴える日本語プラカードを持って発言しているところです。）
「平和と統一を開く人々」のホームページから
アメリカ大使館前で第179回の自主統一平和行動が「UFG（ウルチフリーダムガーディアン）戦争練習を中止せよ！韓米連合軍司令部団創設計画を廃棄せよ！」などを主題に開かれました。
（中略）
最後の演説で日本の岩国在日米軍基地の強化問題についての報告がありました。在日米軍の再配置の核心地域である岩国米軍基地には艦載機部隊の移転に先立ち、空中給油期部隊も移転してきました。
また数百軒の米軍住宅が建てられる工事が始まっており、住民たちは毎月三回ずつ岩国基地強化に反対する集会を開いているそうです。航空自衛隊が共に駐留している岩国基地は朝鮮半島有事の時に在日米軍と自衛隊の発進基地になるでしょう。
日本の平和活動家たちが日本の集団的自衛権行使を阻止するためにも岩国基地強化に反対する活動をより一層熱心に取り組もうとしているという知らせを伝え、韓国からも連帯するというメッセージを伝えました。
■ フィリピンから
連帯メッセージ
フィリピン新民族主義者同盟（BAYAN）は、岩国基地強化計画の一部として現在進行中の愛宕山米軍住宅建設に断固として反対する岩国の人々に心からの連帯のあいさつを送ります。
皆さんの8月21日の行動は、日本での米軍のプレゼンス強化に反対する皆さんの抵抗の里程を示しています。4年間というのは長いたたかいですが、皆さんが示してきたことは、皆さんの権利のための強い決意であり、そして、皆さんの生命と平和への侵食と支配に対する抵抗です。
日本の安倍首相とその内閣は、その利己的な利害のために、日本の民衆の真の熱望を無視し、「集団的自衛権」戦略を進めつつ、米国に付き従っています。同様に、フィリピン政府は今年4月に、真の恒久的な平和の追求に背を向け、フィリピンの主権を掘り崩す、「米比防衛協力強化協定」（EDCA）に調印しました。安倍政権もフィリピンのベニグノ・アキノ三世政権も、民衆の意思を踏みにじる米国のカイライであることをあらためて示しました。
平和を愛する民衆として私たちは、独占資本家や官僚資本家たちが私たちの政府を支配し、私たち民衆の未来を踏みにじろうとしていることを夢してはなりません。私たちは立ち上がり、帝国主義の横暴に対して集団的な抵抗を示していかねばなりません。私たちはまたアメリカ帝国主義への従属と支配階級の反動的な政策を終わらせなければなりません。
皆さんが今日示しているものは、そうした集団的な抵抗の一部です。それゆえ、私たちは皆さんのたたかいに敬意を評します。私たちフィリピン民衆は皆さんと共に立ち上がります。皆さんのたたかいは確かに私たちのたたかいであり、平和を愛する世界の人々からの支援を受けるものです。
BAYANは民族民主主義、自由、社会正義、真の平和を求めてたたかっています。それゆえ、私たちは岩国の人々、そして帝国主義に反対し、真の解放と平和を求めてたたかう世界の人々に私たちの支援と連帯を送ります。
どこであれ平和が脅かされるなら、民衆は立ち上がらなければなりません！
日本での米軍基地強化反対！
愛宕山米軍住宅建設反対！
岩国にもどこにも米軍基地はいらない！
米日軍事同盟に抵抗しよう！
国際連帯、万歳！フィリピン新民族主義者同盟（BAYAN）
■ インドネシアから
岩国の皆さんへ
私たちは戦争に反対し、また、世界で将来起こりうる戦争に反対します。いま岩国基地は拡張・強化されようとしています。岩国基地は1950年以来、朝鮮半島への米海兵隊の出撃拠点とされてきました。また、米国は2005年以来の米軍の世界的再配置のなかで、岩国基地を含む在日米軍基地を強化しようとしてきました。
今日、岩国基地は起こりうる朝鮮戦争に備えた米韓合同軍事演習で重要な役割を果たしています。米日政府は、787ヘクタールの基地に新たな滑走路を建設し、空母が接岸可能な深さの軍港をつくり、厚木基地からの艦載機の移転を進めようとしています。
岩国の人々は毎日、戦闘機の爆音に苦しんでいると聞いています。戦闘機の墜落事故の可能性も含め、それはあたかも戦場で生活しているかのようなものです。さらに、岩国基地の拡張・強化は、東アジアでの平和創造を困難に追いやるものに他なりません。
私たちは岩国基地の拡張・強化に反対する皆さんを支持します。米軍基地の強化はアジアにおける戦争に道を開くものであり、岩国基地の強化は民衆の主権を侵害するものです。それゆえ民衆は世界中の米軍基地の拡張・強化に反対し続けなければなりません。
米軍基地に反対する世界の民衆、万歳
連帯を込めて
ラジフ
インドネシア社会歴史研究所
■台湾労働人権協会から
（前略）
日米軍事同盟のアジア太平洋支配と米軍基地・駐留の再編計画は、地域の平和への脅威のみならず、人々の権利と生活に影響を与えています。とくに岩国基地については、2006年の住民投票の後に、基地拡張が完成し、さらに2014年5月には愛宕山での工事が開始されました。岩国基地はまた、オスプレイの全国飛行訓練の拠点にされています。さらに今年に沖縄の普天間基地からKC－130航空隊が進駐しました。さらに、2017年までにF－35ステルス戦闘機を配備する計画です。こうして岩国は北東アジア最大の米軍基地になろうとしており、それは岩国の人々に巨大な被害を与えています。
しかし、日本の民衆は反帝国主義・反戦のたたかいを果敢に進めています。辺野古や岩国・愛宕山において反米軍基地闘争が続いています。また、3・11福島原発事故以降、各地で反原発闘争が沸き起こっていることを私たちは目撃しています。さらに、私たちはこのたびの日本の「集団的自衛権」行使に反対するたたかいへの大規模の民衆の参加を目撃しています、60～70年代の安保闘争の伝統をもつ日本の民衆は、新しい情勢のもとでたたかいの新たな段階を拡大・成長させています。私たちは皆さんの平和を守るためのたたかいを心から支持します。私たちもまた、自らの全力をあげて、日本帝国主義の軍事拡張と侵略に反対する全アジアの平和を愛する民衆とともに立ち上がります。
第二次世界大戦では、アジア各国で2000万人が死傷し、日本でも311万人が犠牲になりました。このような悲劇は、日本帝国主義がいかにアジアと日本の民衆にどのような災厄をもたらしたのかを十分に明らかにしています。アジア全体で反帝国主義・平和運動が不断に拡大している現在、私たちは米日帝国主義が米軍基地・米軍駐留を利用して、朝鮮半島、台湾海峡両岸、東海・南海での緊張を拡大していることに断固として反対しなければなりません。反ファシスト戦争勝利69年のいま、平和を愛する私たちは日本の侵略・植民時代の教訓を忘れず、日本の軍国主義の復活に警戒し、アメリカ帝国主義の世界的な軍事支配とたたかわねばなりません。8月15日、私たちは台北市の日本交流協会前で、安倍罫線による「集団的自衛権」行使容認に反対し、「侵略の歴史を繰り返すな！戦争の痛みを忘れるな！」と抗議行動を行いました。
日本の民衆の反戦・正義の闘争を支持します！安倍反動政権を打倒しよう！安倍政権の「集団的自衛権」行使容認を厳しく抗議します！安倍政権の日本国憲法第9条の破壊を厳しく抗議します！日米安保条約反対！日米軍事同盟打倒！岩国基地強化反対！愛宕山米軍住宅建設反対！米軍基地全面撤去！米日帝国主義を打倒しよう！
勞動人權協會
會長 羅美文
執行長 王娟萍
2014．8．19
岩国国際デー 防衛省抗議行動
関連資料
» 岩国国際デー 防衛省抗議要請文（PDFファイル・約346KB）