アジア共同行動・日本連絡会議

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米韓合同軍事演習を直ちに中止することを求める声明


またもや大規模な米韓軍事演習が始まった。朝鮮半島の核戦争危機がはげしい。極右反動の安倍政権も、集団的自衛権行使の戦争諸法案=改憲攻撃を急ぎ、朝鮮戦争への公然たる参戦を狙っている。朝鮮半島南北の労働者人民の民族解放―自主的平和統一、労働者階級解放の闘いを暴力的に抑圧し続けているのは、米韓日の朝鮮戦争攻撃に他ならない。これは62年間に渡って繰り広げられている。朝鮮戦争阻止の緊急声明を掲載します。


米韓両軍は3月2日から2か月近くに及ぶ合同軍事演習を始めた。うち、指揮系統演習であるキーリゾルブは3月13日まで、野外機動訓練のフォールイーグルは4月24日まで続く予定だ。

キーリゾルブには米軍から約8600人が参加し、また米沿岸戦闘艦のフォートワースが初参加する。沿岸近く接近して作戦を遂行する能力が優れており、ヘリコプター、垂直離着陸無人偵察機、地対地ミサイル、ヘルファイアミサイルを搭載している。例年よりもさらに攻撃性が増している。

フォールイーグルに参加するのは、米軍約3,700人、韓国軍約20万人、さらに、オーストラリア・カナダ・デンマーク・フランス・英国の各兵士だ。

想定しているのは朝鮮民主主義人民共和国への先制攻撃戦略だ。専門家によれば、共和国急変事態対処訓練、対北サイバー戦、心理戦も行われているという。米韓両政府は「防衛的な性格」と言っているが、侵略の練習そのものではないか。

米韓両国は、共和国に先制攻撃を仕掛けて侵略し、その体制を崩壊させようと狙っているのだ。そうした危ない目的を持って演習が続くということだ。今回の軍事演習は、朝鮮半島と北東アジアの平和を崩そうとする極めて危険な挑発であり、侵略のための攻撃的な予行演習だ。絶対に容認できない。

これに先立つ昨年12月に日米韓3カ国は、軍事情報共有了解覚書を締結した。ミサイル防衛体制を合同で築き上げようとしているのだ。攻撃対象は共和国と中国だ。戦争勃発の危機は高まっている。

私たちは、今回の米韓合同軍事演習を直ちに中止することを強く要求する。併せて、朝鮮半島への自衛隊上陸と全世界への自衛隊派兵をもくろむ安倍政権の戦争策動を強く弾劾し、武器と原発を他国に売り込んで利益を得ようとする死の商人的行為も含めた戦争体制づくりの一切を直ちに中断することを求める。

2015年3月9日
アジア共同行動日本連絡会議

 

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