アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

天皇のフィリピン訪問に反対する1・17集会デモをたたかう!‏


1月26日から30日、天皇アキヒトがフィリピンに公式訪問します。これに反対する集会が約50名強の結集で渋谷勤労福祉会館で行われました。「天皇制の戦争責任を追及するぞ! 自衛隊のフィリピン再上陸阻止! 天皇のフィリピン訪問反対!」を掲げた集会・デモの主催は、反戦闘争実です。アジア共同行動首都圏も参加し、フィリピンの闘う団体=バヤンからの講演を支え、昨年のマニラAPEC首脳会合反対の現地闘争報告などを担っていきました。かつての日本軍=天皇の軍隊(皇軍)が1941年から1945年の間にフィリピンを侵略・占領・植民地支配しました。フィリピン人民数百万人が虐殺・強姦-性奴隷・荒廃化など酷い被害を受けました。この侵略戦争の明確な責任者=天皇ヒロヒト、その継承者である天皇アキヒトがフィリピン人民への侵略と植民地支配の犯罪を反動的に反人民的に清算しようとする、今回の天皇の元首化外交はぜったいに許すことができません。

天皇主義右翼ファシストたち数十名が集会場にたいして、街宣カーを流し大音量で怒号の妨害を行ってきました。会館前の対面の歩道で侵略の旗[日の丸]や[旭日旗]を振りかざし、天皇賛美や、かつてのアジア侵略戦争と大虐殺・『慰安婦』制度=戦時性奴隷制などの犯罪行為を居直り、私たちの集会やデモへの妨害をくりかえしてきました。天皇主義右翼ファシストたちと警察権力数百名の襲撃・妨害・監視・弾圧の策動を許さず、闘いました。

天皇アキヒトのフィリピン訪問に反対する理由は、次の点にあります。まず、天皇という特別な特権的身分、平等に反する差別排外主義の統治制度、日本が帝国主義として侵略・民族排外主義と差別と暴力的な独占資本家・大地主・官僚・国家権力の制度的柱として存在する天皇制そのものが人民主権と民主主義に反するものであり、廃絶しなければならないものです。さまざまな差別排外主義の社会問題の根底に天皇制が存在しています。それゆえに、差別抑圧や搾取支配から自由と解放をもとめる大衆運動とともに、天皇制を廃絶していくことは決定的に重要です。

第二には、かつての日本のアジア侵略戦争の戦争責任・賠償の責任を放棄し清算し、今日の日本のアジア経済侵略と再びのアジア軍事侵略策動を進めようとする日本政府の動きを天皇外交で促進していくからです。かつてフィリピン人民への大虐殺や強姦・性奴隷強制や占領の膨大な犯罪と被害を行ってきた日本軍侵略、戦後賠償を誤摩化しODAなど「経済援助」=経済再侵略にすりかえと正当化、現在では日系大企業のフィリピン略奪と米比軍事同盟・日比軍事協定での自衛隊のフィリピン駐留と米比日の戦争演習を策動するものです。要するに、現在までの日本政府と大企業のフィリピン人民支配を強め、かつ米軍・自衛隊がフィリピン軍と共同した東南アジアでの覇権や対中国の戦争演習の新たな策動、そ して軍隊によるフィリピン人民運動への弾圧=活動家虐殺などを支援しようとするものです。

集会では、天皇フィリピン訪問に反対するフィリピン人民運動のバヤンから、講演をうけました。スライドと映像にて、日本軍のフィリピン侵略占領と虐殺・破壊の数々が訴えられました。そして「慰安婦」=日本軍性奴隷制の施設が数多く設置され、フィリピン女性への強姦・性奴隷強制の実態が暴露され、フィリピンの被害者女性の怒りと苦しみ・抗議のたたかう状況も報告されました。さらに、米軍のフィリピン駐留協定とともに自衛隊とフィリピン政府軍の軍事協力とその強化・自衛隊のフィリピン駐留化策動が暴露されました。

反戦反天皇制労働者ネットからも講演が行われました。天皇制解体を闘わずして、アジア人民との連帯や反帝闘争はあり得ない、などが話されました。

その後、主催発言を受け、渋谷デモで天皇フィリピン訪問反対、フィリピン人大虐殺の戦争責任の追及、戦争法廃止と安倍政権打倒などを訴えていきました。

天皇のフィリピン訪問に反対する1・17集会デモ・その1

天皇のフィリピン訪問に反対する1・17集会デモ・その2

awcjapan21@yahoo.co.jp

当サイトに掲載された文章・写真等の無断転載を禁じます。
Copyright © 2005-2016, AWC-JAPAN, All Rights Reserved.