アジア共同行動・日本連絡会議

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韓国民主労総委員長の早期釈放無罪判決を求める声明


韓国民主労総ハン・サンギュン委員長への重刑・長期投獄攻撃に強く抗議し第2審闘争に向け早期奪還・無罪を勝ち取るためにともに反撃しよう。

7月4日ソウル地方裁判所で懲役5年という重刑判決が下された。民主労総側はこの不当判決に即刻控訴したが、許しがたいことに検察側も5年の懲役ではまだ足りないとばかりに11日に同じく控訴した。第2審の裁判闘争に向けて、韓国の労働運動・民衆運動は、即時釈放のための時局宣言の準備、大規模弁護団の組織化、国際的な抗議世論の形成などによって反撃を開始している。何よりも韓国の民主労働運動は、獄中のハン・サンギュン委員長とともに、工場・職場で、地域で、そして過酷な籠城闘争現場で、朴槿恵政権の労働弾圧・生活破壊に抗して闘い続けている。

昨年11月14日、ソウル都心一帯で開催された朴槿恵退陣民衆総決起大会には、数多くの非正規労働者を含む労働者と農民、都市貧民、そして青年学生が全国から隊伍を組んで結集した。2008年牛肉問題以降最大だという13万人の結集は、民主労総傘下の労働者のみならず、朴槿恵政権によって生存権をはく奪されている民衆が、民主労総の呼びかけに応え、全国各地から民主労総の旗のもとに結集して実現されたものである。このような民衆の支持を受けた民主労総の役割を破壊するために「暴力デモ」がでっちあげられた。

民衆総決起大会に結集した13万人の民衆は、ソウル都心から大統領府に向かう平和的行進の途中でソウルの大通りを完全に塞ぐ巨大なアクリル板を装着した警察権力の車壁によって各所で行進を妨げられた。そして参加者が車壁に抗議のステッカーを貼ったりシュプレヒコールで抗議の声を上げ始めるとすぐに殺人的な放水銃の直射による無差別放水が開始され、その直射放水に倒れた一人の農民出身男性が脳死状態に追いやられた。デモが始まる前から警察はデモ隊を「暴徒」と規定し、平和的デモ行進そのものを殺人的な警察暴力で封じ込めようとしたことを、多くの海外参加者もともに目撃し経験した。

史上初の民主労総委員長直接選挙制のもとで、組合員の直接投票によって選出されたハン・サンギュン委員長は、この日警察の重包囲下でも多くの労働者に守られて民衆総決起大会の壇上に立ち、結集した労働者・民衆に激を飛ばした。この弾圧は一人民主労総に対する弾圧ではなく、すべての非正規職労働者、労働者とともに朴槿恵政権下で生存権・抵抗権をはく奪される被抑圧民衆への弾圧だ。世界が注目した直接選挙制初の委員長を必ず早期に奪還し、ふたたび労働者と被抑圧民衆の共同闘争の先頭に立たせねばならない。

このさなかに日本でも反対運動が持続している米軍Xバンドレーダーと迎撃ミサイルからなる「サード」システムの韓国慶尚北道への配備が公表され、すでに6月末には韓米日の合同ミサイル迎撃訓練も実施されるなど、韓米・日米軍事同盟、韓日間の軍事協力がいっそう強化されつつある。日韓の労働者・民衆の共同の反撃がますます必要なときでもある。民主労総は7月4日付抗議声明の中で「朴槿恵政権の暴圧に抗して労働改悪廃棄、最低賃金1万ウォンなど、5大要求を勝ち取るための7・20ゼネスト総力闘争、9月の二次ゼネスト、11月の20万民衆の総決起」を呼びかけ、最前線で闘うと宣言している。日本からもともに闘い、早期釈放、2審闘争の勝利、11月民衆総決起をともに闘おう。

2016年7月17日

アジア共同行動(AWC)日本連絡会議

 

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