アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

AWC日本連第22回総会を3・25に開催。


アジア共同行動日本連絡会議の第22回総会が東京で、3月25日に開催されました。全国各地、各団体が約30名集まりました。鴨居さんが開会の挨拶を行いました。

連帯メッセージでは、全国一般労働組合全国協議会、笹島日雇労働組合、被爆二世の会を紹介し、読み上げられました。海外メッセージでは、AWC韓国委員会、フィリピン・バヤンなどから寄せられ、全文読み上げられました。

連帯発言では、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの吉田さんが安倍政権の独裁・強権で沖縄の民意を踏みにじった高江や辺野古の暴力工事を弾劾しました、同日の辺野古現地での翁長知事や奪還された山城さんの闘いも報告し、今後の沖縄反基地闘争を呼びかけました。安倍たおせ!反戦実の松平さんからは安倍政権打倒と共謀罪粉砕、沖縄闘争の推進などが訴えられました。吉田弁護士から、共謀罪粉砕、反弾圧での完全黙秘の闘いなどが訴えられました。関西生コン労組の西山さんも発言され、安倍打倒への決意や春闘での共闘と生コン車などの大阪デモなどがアピールされました。

その後、総会本会議が行われ、第一議案で活動報告・情勢方針が国際部や各地から補強されながら活発に論議され、確認されました。第二議案の財政報告でした。第三議案の人事では、小城修一さんなどの顧問、鴨居さんと瀧川さんが共同代表、白松哲夫さんは高齢で共同代表を退くこと、そして全国幹事では、中岡基明(全労協)さん、遠藤良子さん、大西豊(笹島日雇労組)さん、武洋一(関西生コン労組)さん、土屋さんなどが提案され、全国事務局の態勢が報告され、確認していきました。

最後に、瀧川共同代表が次のようにまとめました。活発に討議が行われたこと、韓国民衆のパク・クネ打倒闘争のように安倍政権を打倒し、辺野古や高江などの基地の建設や強化、戦争法や原発再稼働などを根底から止めていこう、と。

ここでは、第一議案と国内連帯メッセージを掲載します。


アジア共同行動日本連絡会議 第22回総会

(第一議案 活動報告・総括 情勢と方針)

2016年度 活動報告・総括

活動報告

2016年3月 第21回総会開催
4月~5月 伊勢志摩サミットに反対し各地で集会
5月 全国一斉強制捜査、3名不当逮捕 抗議行動
伊勢志摩サミット現地国際共同闘争(韓国、フィリピンから参加)
オバマ広島訪問現地抗議闘争
6月
7月 7/24伊方原発再稼働反対全国集会
フィリピンにおける民衆の権利のための国際会議参加
8月 8/6広島闘争・日韓共同行動(韓国から参加)
8/21岩国国際DAY(韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、日本)
全国会議開催
9月
10月 韓国サンケン労組遠征団の来日と支援闘争開始
10~11月 朝霞観閲式反対闘争と南スーダンPKO派兵反対闘争
11月 韓国労働者大会参加
12月 岩国行動2016 神戸、名古屋、東京で韓国を招いて連帯集会
2017年1月 1/22高浜再稼働決定反対の関電前闘争
2月 全国会議開催
東アジアの平和を求める日韓共同行動(佐世保-岩国-広島)

※ 全国ニュース第1号~第4号まで発刊
※ 訪韓報告パンフ発行
※ AWC国際総会報告パンフ発行

総括

3名逮捕という不当弾圧に抗し、伊勢志摩サミット反対闘争を、各地での反対闘争の一翼をになうとともに、国際共同闘争として現地闘争をたたかいました。連続して、オバマ広島訪問の現地闘争をたたかいました。(オバマは往復岩国基地を利用し、広島より長時間滞在して岩国米軍と自衛隊・市長などを前に日米同盟強化を演説。)私たちは、サミット反対闘争をもっとも果敢にたたかう勢力として奮闘しました、それ故にこそ、事前弾圧を集中して受けましたが、これをはねのけてたたかったことを確認したいと思います。

高江オスプレイパッド建設、辺野古新基地建設、岩国基地強化、京丹後米軍Xバンドレーダー基地、神奈川、横田、全国で反戦反基地闘争を推進したことです。また、戦争法発動(適用)による南スーダン派兵に反対して果敢にたたかいました。その集大成として、岩国行動2016を成功させました。昨年も全国で反基地闘争を果敢にたたかったということです。

原発再稼働に反対し各地でたたかいました。また、8/6広島闘争など、反戦反核闘争を日韓共同闘争として発展させました。

日本連全国ニュースの定期発刊を実現し、宣伝活動を大きく前進させました。

岩国行動2015での精神障害者差別発言を自らの運動の弱さとして、継続して討議し続けました。ただし、岩国行動で再び差別発言が発生したことをふまえ、継続して一層意識的に取り組んでいかねばなりません。

●各地報告の補足

首都圏から 伊勢志摩現地闘争と新宿デモ、3年間泊まり込みしてきた経産省テント撤去、辺野古実でのスタッフも引き受け活動、反戦実構成団体として闘い3月に共謀罪を廃案にすることを目標に2回の取り組み。4/30反戦闘争実で田村順玄さん講演会。横田基地問題とも結びつける。韓国サンケン労組遠征闘争-20名規模の遠征団、毎週の支援活動。4月10日中労委審理、勝利の可能性あり。

関西から Xバンド闘争‐月2回の現地展開、年2回の現地大集会、福知山自衛隊演習場での米軍属訓練に対する抗議行動、韓米合同軍事演習に抗議する4/1京都集会とデモ、権力のメール押収問題など。反原発闘争-月2回泊りがけの若狭展開、音海地区での老朽原発再稼働反対決議で潮目が変わり脱原発が現地の民意に。1/22関電前1000人集会。3/288に高浜3-4号機運転差し止めへの大阪高裁決定が出る予定(結果、棄却)。

九州山口から 5月広島オバマ訪問反対闘争、8/6広島青空式典、8/21岩国国際デー、2/18には佐世保-岩国日韓共同行動。AWCの独自行動を強化しようということで福岡で勉強会が定着。街頭ビラ活動。

岩国労働者集会実 実行委で討議しているが、今年は現地の闘いと連動して行いたいので、現地集会が早めに決まることを望む。東京全労協で米軍基地に反対する会が発足。横田基地にオスプレイが来ているので、基地申し入れ行動など。5月30日に米軍再編についての学習会など。

希望の祭実 今年は闘いに集中しようということで祭コンサートは予定しない。岩国現地大集会が行われればその一部に歌を入れることはある。差別発言問題については祭実も当事団体であるので住民とも話し合った。

●国際報告

当面する情勢の特徴

(一)激動する国際情勢

トランプ政権が発足しました。英国のEU離脱に続き、階級対立を拡大してきた新自由主義グローバリゼーションの矛盾の激化を、保護主義と排外主義で突破しようとする流れが、主要な資本主義国を席巻しています。

トランプ政権の発足によって、米国の歴史的後退に拍車がかかるでしょう。主要資本主諸国や中国、ロシアなど、大国間の相互関係とこれまでの「国際秩序」が大きく変貌していく一時代が公然と始まったといえます。

それは、大国による自国権益確保のための新たな大抗争時代に入ったことを意味しています。そして、大国間同士の抗争激化と大国による侵略戦争の激化を招いていこうとしています。イラク、シリアなど、侵略戦争はますます泥沼化し、トランプ政権はIS壊滅のために総力をあげると宣言しています。また、パレスチナ問題でも、イスラエルを擁護し、パレスチナ国家を否定する態度を公然と取り始めました。トランプ政権は、保護主義と排外主義、自国利益の貫徹のために侵略戦争にのめり込むことを是とする政権に他なりません。東アジア、東南アジアにおいても、中国や朝鮮民主主義人民共和国(共和国)に対抗した軍拡と戦争準備がますます高まっていこうとしています。朝鮮半島をめぐる戦争の危機は一層高まっています。

一方、こうした保護主義と排外主義の台頭の対極に、階級対立の激化を根拠に左派勢力も各国で大きく台頭しています。英国のコービン、米国のサンダースはその象徴ともいえます。これも情勢の大きな国際的特徴です。

(二)国内情勢-戦争と貧困を推し進める安倍政権の反動的役割

安倍政権の経済政策は破綻しています。ますます労働者への搾取強化が進められています。成長戦略の重要な要素だと強弁し、日米の主導でアジア太平洋地域の自由貿易圏形成を目指したTPPも破綻しました。また、安倍政権が強力に推進してきた原発輸出もいきづまり(ベトナムが白紙撤回、台湾は原発廃止)、高速鉄道輸出などでも中国に破れる(インドネシア)など優位に立てない状況が続いています。

他国との経済競争に勝利できず、長期の不況と低迷から脱却できない日本は、ますます格差を拡大し、「働き方改革」などと称して強搾取・権利剥奪を進めることと、軍事大国化と海外への軍事出動の拡大に活路を見いだそうとしています。戦争法、日米軍事同盟と新基地建設、装備移転三原則(武器輸出)-軍需産業の利益拡大など、戦争準備と軍事大国化政策に拍車がかかっています。

また、「元日本軍『慰安婦』問題をめぐる『日韓合意』」の破綻など、安倍政権の反動的なアジア政策は韓国民衆のたたかいによってすでに破産しつつあります。

こうしたなかで、安倍政権は、トランプ政権の発足を、トランプ政権に取り入りつつ日米軍事同盟の強化-日本の軍事大国化の促進、軍事行動の拡大を進める好機に転化しようとしています。共和国や中国を睨んだ軍事同盟の強化を推し進めること、釣魚諸島をめぐる日米安保の発動、スプラトリー諸島をめぐるフィリピン、ベトナムなど、対中国の軍事包囲網の形成を強化しようとしています。

そのためにも、安倍政権は、辺野古新基地建設、岩国基地強化、横田オスプレイ配備、沖縄方面への自衛隊配備強化など、本年、基地強化をしゃにむに推し進めています。基地、原発、これらは引き続くたたかいの大きな攻防環です。加えて、戦争国家化に対応する国内体制作りの一環として、今国会で、天皇生前退位「特別法」-天皇制強化、「テロ等準備罪(共謀罪)」などの反動的策動が強まっています。さらに、憲法改悪(どこから手をつけるか詰めていこうとしている)策動がいよいよ強まってきました。排外主義・愛国主義の強化も一貫して強まっています。

方針

労働者民衆の生活は苦しくなる一方、不満と抵抗も深く潜在化し拡大し続けています。新自由主義は、国際的にも国内的にも、階級対立と階級闘争の激化を生み出し、保護主義と排外主義の台頭と、その対極に、左派勢力の流れを生み出しています。こうした国際的潮流の一翼として、左派の流れを大きくしていくことが問われています。アジア共同行動は、これを反資本主義・反帝国主義の国際共同闘争潮流の前進として進めていきます。保護主義と排外主義の各国における台頭と、主要資本主義国、帝国主義国の動揺、対立、矛盾の全般的な激化は、たたかいを攻勢的にすすめる大きなチャンスでもあることを確信し、たたかいを大胆に進めていきましょう。

(運動方針)

戦争と貧困を推し進める安倍政権を倒そう。全人民政治闘争を前進させる一翼で奮闘しよう

  • 安倍政権を倒す全人民政治闘争の一翼でたたかい、左派勢力の前進、反資本主義・反帝国主義の国際主義、国際共同闘争を発展させよう
  • 「テロ等準備罪(共謀罪)」を葬り去るために総力をあげてたたかおう
  • 労働者民衆の貧困化を強制するあらゆる策動と対決しよう
  • 改憲攻撃と対決しよう
  • 戦争法を廃止させよう。いっさいの派兵を許さずたたかおう
  • 天皇制はいらない。天皇代替わり攻撃-生前「退位」特別法に反対し、天皇制強化を許さずたたかおう。
  • 実質上の韓米日合同軍事演習に反対。日米韓軍事同盟反対。停戦協定を平和協定に転換させ、朝米・日朝の国交正常化を実現しよう。朝鮮半島の自主的平和統一を実現しよう。
  • 「日韓合意」破棄、すべての元日本軍性奴隷制度の被害者に対する国家謝罪と賠償の実現を求めてたたかおう。

反戦反基地闘争を各地でたたかおう

  • 辺野古新基地建設絶対阻止。各地から現地へ結集しよう。そして、各地で連帯運動を総力で進めよう。5月沖縄闘争に決起し、各地から5/15沖縄派遣をすすめよう。
  • 岩国基地強化、ロナルド・レーガン艦載機移駐に反対しよう
    早期警戒機配備-訓練開始を許すな F35B配備撤回
    愛宕山米軍住宅反対、爆音訴訟に勝利しよう
    基地強化配備の年、配備などに反対する現地闘争に連続的に取り組んでいきましょう。
  • 京丹後米軍Xバンドレーダー基地撤去のためにたたかおう
  • 神奈川における基地強化に反対してたたかおう
  • 横田へのオスプレイ配備に反対してたたかおう
  • 日米韓合同軍事演習を許さずたたかおう。米比合同軍事演習への自衛隊の参加に反対しよう
  • トランプ来日-日米首脳会談に抗議闘争をたたきつけよう
  • 岩国行動2017を成功させよう(注。時期について。艦載機移駐反対をメインに11月頃で調整していきます。艦載機は速ければ7月くらいから移駐が始まるとも言われているので、7月頃から配備開始の場合、これに対する現地闘争(夏期合宿の開催とあわせた現地闘争)と11月頃の岩国行動という計画で) 今年は岩国市民(11/20の4団体共催のような)主催の現地集会を実現し、それへの参加と合わせて岩国行動2017を組むことが必要。 新自由主義とたたかおう
  • 反貧困闘争を大衆的に推進しよう 最賃アップや同一労働同一賃金を勝ち取ろう。 労働運動と結合し、より広い要求を組織していく。日韓共同調査活動も活用していこう。
  • 労基法改悪阻止
  • 労働運動の前進をすすめよう

(四)反原発闘争を推進しよう

  • 玄海、高浜、美浜など、再稼働阻止。現地闘争を取り組んでいこう。
    3・28高浜原発に関する不当決定があった。これに対して4月27日関電前大集会とデモ、続いて5月現地行動。
  • 原発輸出反対

排外主義勢力とたたかおう

  • 在日朝鮮人・韓国人・滞日外国人への差別・排外主義を許さずたたかおう

(六)国際連帯・国際共同闘争

  • 各国のメーデー、韓国労働者大会などへ、連帯派遣団の送り出しを含めて連帯していこう
  • 日系進出企業での労働争議への支援・連帯を進めよう。韓国サンケン労組の日本遠征闘争を支援しよう
  • 韓国、米国のなかまとともに、6月アジア共同行動を各地で推進しよう(6月アジア共同行動は、韓国と米国から招請した共同の取り組みを検討していきます)
    6月、韓国と米国からそれぞれ1週間程度招請する。京都、6月17日など、各地で準備。
  • 8/6広島闘争を、日韓共同闘争として発展させよう
  • フィリピン、インドネシア、台湾などAWC各国地域の仲間への連帯運動を推進しよう
  • AWCCCB会議(国際幹事会)については、日本側としては、本年末から来年初めの時期に、韓国で開催する方向はどうか、国際事務局や韓国と相談協力して進めていきましょう

(七)左派勢力を前進させようとする人々と共闘してたたかおう

(組織方針) 各地のアジア共同行動を拡大強化していこう

若者が参加できるアジア共同行動を各地で重視するとともに、若者を中心とする組織改革・運動改革を各地、全国で推進していこう。また、労働運動などとも連携し、貧困化を強いられる青年労働者・若者とアジア労働運動の連帯を生み出す流れを生み出していこう。若者が参加できる思い切った改革を創意工夫をもって各地で進めていこう

精神障害者差別を許さず、あらゆる差別とたたかう運動へアジア共同行動を前進させていこう

全国ニュースの定期発刊に続き、出版物の強化を実現していこう

夏期合宿を、岩国への艦載機7月配備開始に対応した現地闘争とあわせて岩国で8月に開催しよう

夏季合宿は、今年は8月20日(日)―21日(月)に岩国開催を追求する。20日に合宿、21日は見守りの集いと平日の基地フィールドワークなど。

関連資料

» アジア共同行動日本連絡会議 第22回総会 議案(PDFファイル・約452KB)

» 全国一般全国協メッセージ(PDFファイル・約289KB)

» 連帯メッセージ 笹日労(PDFファイル・約115KB)

» 被爆二世の会メッセージ(PDFファイル・約150KB)


3・25AWC日本連第22回総会・その1

3・25AWC日本連第22回総会・その2

3・25AWC日本連第22回総会・その3

3・25AWC日本連第22回総会・その4

3・25AWC日本連第22回総会・その5

3・25AWC日本連第22回総会・その6

3・25AWC日本連第22回総会・その7

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