アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

フィリピン・ドゥテルテ政権の大衆運動活動家らへのテロリスト規定を弾劾する声明


以下は、直近のドゥテルテ政権による多くの大衆運動活動家を含むテロリスト規定を弾劾する「フィリピンにおける人権のための国際連合」(ICHRP)の弾劾声明です。ドゥテルテ大統領はこのかん、その就任当初の姿勢をひるがえし、フィリピン社会の根本的矛盾の解決のためにたたかう人々への弾圧を強め、その強権的・独裁的な姿勢を強めています。とりわけ先住民やストライキをたたかう労働組合活動家、ドゥテルテ政権の人権侵害を糾弾する人権団体のメンバーが標的にされています。それとたたかうフィリピン民衆に連帯していきましょう。

なお、ICHRPは2013年のフィリピン・ミンダナオでの国際人権会議(AWC日本連も参加)で発足した国際ネットワークです。

AWC日本連、国際部


声明

2018年3月11日

フィリピンでの政府によるテロリストのレッテル貼りを糾弾する

「フィリピンにおける人権のための国際連合」(ICHRP)は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の政府による数百人のフィリピン人に対する「テロリスト」のレッテル貼りを強く弾劾する。

上席検察官ペーター・オンが2月21日にマニラ地方裁判所に提出し、先週になって公表された申し立て書には、フィリピン政府が「テロリスト」と宣言しようとした461人の名前と188人のハンドルネームのリストが示されている。

このリストには、フィリピン共和国政府が一方的に和平交渉を中止したフィリピン民族民主戦線(NDFP)の顧問うち、CPP創設議長のホセ・マリア・シソン議長と彼の妻であるジュリエット・デ・リマ、ルイ・ハランドニ、コニ・レデスマ、ベニート・ティアムゾンとウィルマ・ティアムゾンが含まれている。

このリストには先住民の擁護者の名前も挙げられている。そこには2014年に先住民の権利に関する国連特別報告者に任命されるまで国連の先住民問題に関する常設フォーラムの議長であったヴィクトリア・タウリ・コルプスも含まれている。この申し立て書にはまた、自己決定と解放のための先住民運動(IPMSDL)のグローバル・コーディネーターであるべヴァリー・ロンギッド、サンドゥゴの共同議長であるヨアンナ・カリーノ、コルディレラ人民同盟(CPA)議長のウィンデル・ボリンゲット、その他少なくとも10人のミンダナオ北部および南部の先住民のリーダーたちが含まれている。

このリストにはまた、人権団体カラパタンの9人のメンバー、および、拉致されて現在ではフィリピンの400人以上の政治囚のうちに含まれている労働組合活動家のマオジ・マガとNDFP顧問のラファエル・バイロシスの名前もある。

リストに載っている多くは、@ボーイ・ネグロ、@ケリー、@フィデル等々のありふれたハンドルネームだけで特定されている。実際的には、誰もがこの魔女狩りの標的にされうるということだ。

ドゥテルテの大統領就任以来、何千人もが即決処刑されており、そのような血塗られた超法規的殺害の記録があるなかで、このリストは人権団体が「政府による殺害リスト」と呼ぶのそのものだ。彼は実際上、軍と警察に対してリストに挙げられた諸個人を法的手続きなしに逮捕し、拘束し、拉致し、即決処刑する許可を与えているのだ。国連特別報告者の報告を含む様々な報告が、しばしば超法規的殺害に先立ってテロリストあるいは共産主義者のレッテル貼りが行われてルイことを指摘している。

このリストに載せられている多くは、農民のリーダーであり、労働組合のオルガナイザーであり、地方の活動家であり、人権の擁護者であり、良く知られている国際主義者である。彼らはフィリピンにおける主権、社会正義、民主主義、民衆の権利の最も熱烈な擁護者である。

こうしたリストの作成は、今では退陣を求め、ますます独裁的となっているファシスト的な体制に最大限の反対を表明しているドゥテルテの批判者たちを脅迫し黙らせようとする無駄な試みである。

外国の債務者と投資家のために「建てろ、建てろ、建てろ」(訳注・地域「開発」を推進せよという意味)というドゥテルテの野望は、彼が繰り返す「殺せ、殺せ、殺せ」という訓示に支えられている。

私たちは、「丘を平らにしろ」などと言って、鉱山企業やプランテーション企業に土地を開放するために先住民ルマッドの学校やコミュニティーに対する空爆や爆撃を求めるドゥテルテ氏の指示について深い懸念を持ち続けている。

ドゥテルテのアカのレッテル貼りや反共的魔女狩りは、米国のグローバル戦争(それは失敗しているのだが)およびそのフィリピンにおける帝国主義的政策に強く使嗾されている。それは、2002年以来の米国による「外国テロリスト組織」へのリスト化、そして直近では昨年10月に開始された「パシフィック・イーグル-フィリピン」という新たな「海外偶発事態対応作戦」へのフィリピンの包含(イラクとシリアにおける「不動の決意作戦」と共に)を追いかけるものだ。

2007年の共和国法律第9372号「人間の安全保障法」第17条に従って「テロリストおよび非合法的な組織、結社そして/あるいは諸個人のグループ」という文言を引用するフィリピン政府の申し立て書は、米国国愛国法をなぞったものだ。

ドゥテルテ大統領によるマニラ政府とNDFPの和平交渉の一方的中断は、フィリピンにおける武力紛争の根本的原因を解決する機会を失わせるものだ。それは民衆のための根本的な社会経済的改革および政治改革を提供するという努力を遅らせ、そうではなく紛争強化への道を開くものだ。

私たちは世界のすべての民衆および国家に対して、米国-ドゥテルテ体制による民衆に対する戦争、ファシスト的弾圧、専制的支配を糾弾することを呼びかける。リストに載せられた人々がその生命と安全への現実の棄権に直面しているなかで、彼らへの支援と防衛を広げるようそれぞれの国の政府がその外交使節団に指示するように訴えよう。

私たちは、国際コミュニティーに対して、すべての合法性の感覚を完全に失ったこの政権に対する制裁を実施し、すべての借款、援助、支援を中止することを訴える。

私たちはすべての人権侵害犠牲者の正義を求める。私たちは今年末までに独立国際民衆法廷に対して米国-ドゥテルテ体制の戦争犯罪を告発するだろう。

もはやフィリピン民衆だけを苦しませておくことはできない。私たちは国際的な憤りを表明し、ドゥテルテ政権に対して正義と平和を要求する声をあげなければならない。

私たちは、グローバルな連帯とフィリピン政府によるテロリストのレッテル貼りに対する世界の主要都市のフィリピン大使館・領事館前での抗議行動を呼びかける。

人権の擁護者を守ろう!
すべての政治囚の釈放を!
米国の戦争マシーンを止めよう!フィリピンにおける殺害を止めよう!
正義、平和、真の民主主義と自由のための民衆のたたかいを支持しよう!

連絡先:
ピーター・マーフィー
フィリピンにおける人権のための国際連合 議長


原文:

関連資料

» フィリピン・ドゥテルテ政権の大衆運動活動家らへのテロリスト規定を弾劾する声明(PDFファイル・約219KB)

awcjapan21@yahoo.co.jp

当サイトに掲載された文章・写真等の無断転載を禁じます。
Copyright © 2005-2018, AWC-JAPAN, All Rights Reserved.