アジア共同行動・日本連絡会議

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日本連絡会議ニュース

 

 

 

厳しい弾圧と闘う関生労組へ、海外の連帯メッセージ


海外から、厳しい弾圧と闘う関生労組への連帯メッセージです。フィリピンのKMU(5月1日労働運動センター)、バヤン(新民族主義者同盟)、ミグランテ(移住労働者団体)、そしてAWC韓国委員会、です。


資本と日本政府の激しい弾圧とたたかう連帯労組関西生コン支部への連帯メッセージ

フィリピン新民族主義者同盟(BAYAN
2018年12月1日

フィリピン新民族主義者同盟(BAYAN)は連帯労組関西生コン支部に連帯のあいさつを送ります。

BAYANは、団結権、争議権、団体交渉権、他の労働組合に連帯を呼びかける権利など、労働者としての権利を主張する連帯労組関西生コン支部を支持するものです。

連帯労組関西生コン支部はまた、日本の他の階層や他の団体と共に、米国の他国への侵略戦争や日米軍事同盟に反対する政治的・反帝国主義的なたたかいを進め、日本の民衆を直関している経済危機の主原因のひとつであり、自由化・規制緩和・民営化という新自由主義政策に反対してたたかってきました。

BAYANは連帯労組関西生コン支部のように、労働者の経済的権利のみならず、社会の根本的な変革に向けた民衆の政治的闘争にも参加する労働組合が、日本で、フィリピンで、そして全世界で広がることを願っています。

BAYANは連帯労組関西生コン支部のフィリピンの労働者のたたかいへの支援に感謝します。そのような連帯は、世界の富の主要な生産者の一部である労働者たちの要求が真に擁護され実現される体制を求めてたたかうことを含め、仕事や権利のためにたたかい続けようというフィリピンの労働者たちの決意をより強固なものにしています。

BAYANは連帯労組関西生コン支部のリーダーや組合員を弾圧し続けている日本国家を弾劾します。組合のリーダーや組合員が「恐喝未遂」や「威力業務妨害」の容疑で告発されていますが、そのような容疑はすべて、団結権や自己の要求を主張する権利を行使しているにすぎない労働者たちに対するでっちあげのものであることを私たちBAYANは確信しています。

しかし、連帯労組関西生コン支部は逮捕や勾留という攻撃に屈することなく、たたかい続けています。

連帯労組関西生コン支部の労働者たち、万歳!
国際連帯万歳!


フィリピン・5月1日労働運動センター(KMU)からの連帯メッセージ

全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部宛て

5月1日労働運動センター(KMU)を代表して、連帯労組関西生コン支部の組合員と執行役員の皆さんに熱い連帯のあいさつを送ります。

私たちは連帯労組関西生コン支部に対する打ち続く攻撃を強く弾劾するものです。私たちは関西の生コン資本と日本政府による深刻な弾圧から労働組合を守るためにたたかっている労働組合活動家の姉妹兄弟の皆さんに熱い連帯と共感を表明します。

私たちは連帯労組関西生コン支部の組合員や執行役員の大量逮捕を強く非難するものです。私たちは武建一執行委員長さえ逮捕されていることに非常に憤っています。

安倍政権とドゥテルテ政権がそれぞれの国で労働者・民衆の権利を抑圧するという同じ軌道に沿って動いていることは明らかです。彼らは共に一貫して労働者の団結権や団体交渉権の自由な行使を否定しようとしてきました。

フィリピンでは、米国-ドゥテルテ体制の下で、労働運動に対する攻撃が強化され続けています。ドゥテルテは人々にKMUに参加しないよう呼びかけるなど、私たちKMUに対する中傷キャンペーンを公に行っています。

ドゥテルテ政権は労働組合活動家や労働運動支援者に対してでっちあげの罪をつくりあげてきました。そのうちの何人かは、銃火器や爆発物の所持というフィリピンの法制下では保釈不可能な罪をでっちあげられて逮捕されています。

日本とフィリピンの労働者が国際連帯の絆をいっそう強めていかねばならないということには強力な根拠があります。このメッセージを書いている現在、スミフル(訳注・住友商事系列でミンダナオでバナナ農園を経営している)の労働者たちが彼らのたたかいに対するファシスト的攻撃を弾劾するためにメンジョーラ橋のたもと(大統領府近く)でストライキ・キャンプを設営するためにマニラに到着しました。

日系企業のスミフルは、労働者が2016年に勝ち取った日給制を出来高払い制に引き戻そうとしています。戒厳令は、とりわけミンダナオにおいて、多くの多国籍企業が労働者の賃金や福祉手当を抑制することを助長しています。スミフルでの私たちの組合役員であるダニーロ・バウティスタは残酷に殺害され、別の組合員も暗殺未遂によって負傷しています。

また別の日系企業エプソンは、勝手に、かつ違法にスミトロニクス・フィリピン(訳注・住友商事系列でエプソンにパソコンのマザーボードを提供している)を撤退させ、そのために多くは女性である労働者たちは職を失おうとしています。労働者たちは機会を引き上げさせないために工場を占拠しています。

11月29日、私たちは日本大使館の前でこのような攻撃を弾劾する抗議行動を行いますが、そのなかで全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部に対するファシスト的攻撃に対する私たちの弾劾の声も日本政府に届けるつもりです。

私たちは日本の当局に対して今なお勾留されている連帯労組関西生コン支部の執行役員・組合員の即時釈放を要求します。私たちは安倍政権による合法的で戦闘的な労働運動に対するファシスト的攻撃を弾劾します。

労働運動・社会運動への弾圧をやめよ!
連帯労組関西生コン支部、万歳!
フィリピンと日本の労働者の連帯、万歳!
国際連帯万歳!

2018年11月27日

KMU議長
エルマー・「ボン」・ラボック


ミグランテ日本支部からの連帯メッセージ

全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部宛て:

戦闘的・進歩的なフィリピン人移民団体の日本支部であるミグランテ日本支部は、組合役員や組合員への理不尽な弾圧、ハラスメント、国家テロリズムと不屈にたたかっている連帯労組関西生コン支部に対して、最大限に熱烈で戦闘的な連帯のあいさつを送ります。

四カ月の内に31人の組合員を「恐喝未遂」や「威力業務妨害」で逮捕するというこの攻撃は、日本の労働運動に対する直接的な攻撃であり、安倍政権の反民衆的政策を批判する人々に戦慄をもたらしています。すでに釈放された組合員もいますが、いまだ多くの組合員が勾留され続けています。

ミグランテ日本支部はこの一連の逮捕攻撃を弾劾します。それは、政治的異論を持つ人々を黙らせ、日本の一般庶民に困苦と悲惨をもたらす反労働者的・反民衆的な新自由主義政策を押し付けようとする安倍政権の絶望的な動きに他なりません。

ミグランテ日本支部は同時に、このような安倍政権の弾圧に立ち向かう全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部の戦闘的姿勢を称賛します。そのたたかいは合法的なものであり、同じような状況下にある一般の労働者・民衆を代表するものだと思います。

政治的弾圧、とりわけ労働運動に対する攻撃は、フィリピンの労働者階級にとっても知らないことではありません。安倍と同様に、米国-ドゥテルテ政権もフィリピンの労働運動に対する弾圧をおし進めています。フィリピンでは、ドゥテルテ大統領の就任以降、とりわけ戦闘的にたたかう5月1日労働運動センター(KMU)に加盟する労働者たちに対する殺害や違法逮捕が相次いでいます。そうした違法逮捕はでっちあげの罪状を口実に行われており、労働者の家族たちはその合法的な要求を取り下げさせ、あきらめさせようとする嫌がらせをたえず受けています。

そのひとつの事例は、住友商事の実質的な子会社であるスミフル・フィリピンにおける労働者のたたかいです。この日系多国籍企業は公正な賃金や諸手当に関する労働者たちの要求を拒み続けてきました。スミフル・フィリピンは労働者のストライキ拠点の強制排除を行い、さる10月~11月には活発な組合員に対する殺害と殺害未遂事件が起こっています。ストライキでたたかうKMU傘下の労働者たちに対して、スミフル・フィリピンはフィリピン国軍や雇われ暴力団と結託し、労働者たちを恫喝し、その士気を挫こうとしています。しかしながら、スミフル・フィリピンの労働者たちは連帯労組関西生コン支部と同じように、その要求を後退させることなくたたかい続けています。組合員たちは弾圧に反撃し、首都マニラに向かってキャラバンを行い、国家当局にこの問題を直視させようとたたかっています。

ミグランテ日本支部は、今こそ日本とフィリピンの労働者の連帯を強化すべき時だと考えます。日本でもフィリピンでも、独占資本は労働者の要求を率先して受け入れたりすることはありません。独占資本は暴力集団を雇い入れ、労働者を黙らせるためにあらゆる手段を駆使します。資本主義の危機が煮詰まるなかで、国家的な弾圧は弱まることなく続いていくことでしょう。

きたる12月10日は国際人権デーです。日比両政府に対して、私たち労働者のたたかいを無視すれば大変なことになること、労働者は独占資本の奴隷ではないことを思い起させようではありませんか。

ミグランテ日本支部は、日本政府に対して、合法的で戦闘的な労働運動に対する弾圧を中止し、日本の労働者階級の権利を尊重することを要求します。

ミグランテ日本支部はまた、日本とフィリピンの労働者が連帯し、共に独占資本の搾取・抑圧に抵抗することを呼びかけます。皆さんのたたかいは私たちのたたかいであり、私たちのたたかいは皆さんのたたかいなのです!

連帯労組関西生コン支部に対する弾圧をやめよ!
日本とフィリピンでの新自由主義政策に抵抗しよう!
全世界の労働者は団結しよう!
国際連帯万歳!

2018年12月8日


AWC韓国委員会からの関生への連帯メッセージ

関西生コン労組に対する弾圧を中断せよ!

労働組合は労働者の自主的団結体だ。労働者の団結を通じて権利を勝ち取る組織だ。関西生コン労組は、労働者の団結を通して権益を勝ち取るという原則に最も忠実な労働組合だ。その上に巨大大企業から収奪されている中小零細の生コン企業と共に広域協同組合を結成して労働者の権利を守ってきた労働組合だ。

しかし広域協同組合内で、最近、在特会(在日特権を許さない市民の会)出身者たちが影響力を行使し、労働組合のストライキを組織的に妨害し、関西生コン労組と共に闘う中小零細企業を排除する弾圧を行った。このような弾圧が不当だという裁判所の判決にもかかわらず、安倍政権と資本、そして右翼勢力は関西生コン労組を攻撃している。

正当な労組活動を弾圧するのは、憲法と労働関係法に違反することだ。さらには国連憲章と国際労働機構(ILO)条約に違反したものだ。人権と平等、平和をめざす21世紀の労働者と人類の念願を裏切った行為だ。労働者の自主的団結権と権利が侵害される社会には民主主義がない。そのような国家は資本独裁国家だ。

今、日本をはじめとして全世界のあちこちで資本が労働を攻撃している。日本の関西生コン労組は、韓国で闘争している建設労組とも国際的連帯を続けてきた。最近、大阪中央公会堂で開かれた集会に1000人超える参加があったことは、どんな弾圧にも屈しないという関西生コン労働者の決意を示したものだ。今回の闘争は、日本国内だけでなく全世界労働者の闘争にも大きい力になるだろう。

少数の資本家と資本家政権が、一時的に労働者を弾圧して搾取することはできるが、資本主義を越えて新しい労働者の世の中を建設しようとする労働者の念願を崩壊させることはできない。韓国ではロウソク抗争を通じて、独裁政権を倒したところだ。労働者民衆が団結すれば世の中を変えることができる。AWC韓国委員会は、韓国のすべての労働者と共に、政権と資本そして右翼勢力の弾圧に対抗して闘争している関西生コン労組を支持して強力な連帯を送る。

関西生コン労組を弾圧する安倍政権と、その手下である警察を糾弾する!
労働者を絞り取る資本家を糾弾する!
関西生コン労組を破壊しようとする右翼勢力は出ていけ!
韓国の労働者民衆は、関西生コン労組の闘争を支持し、勝利を祈る!

2018年6月25日

AWC韓国委員会

 

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