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日本連絡会議ニュース
フィリピン・スミフル労働者に連帯し住友商事本社前で抗議行動
5月28日、AWC首都圏の呼びかけで、スミフル・フィリピンの労働争議の解決を求める住友商事本社前での抗議行動を行いました。退勤時間の労働者にビラを手渡しつつ、この問題への注目と支援を訴えました。
スミフル・フィリピンは住友商事系列で、ミンダナオのコンポステラバレー州でバナナの生産・輸出事業を営んでいます。そのバナナ梱包工場で働く約930人の労働者が、正規職化などの要求を掲げて昨年10月1日に工場を封鎖するストライキに一斉に立ち上がりました。しかしそれに対して、軍隊を動員した強制排除、労組役員に対する「何者か」による暗殺事件や暗殺未遂事件、労組委員長宅や労組事務所への放火事件など、深刻な事態が次々と起こってきました。日系進出企業下の労働者たちが直面している現実です。
スミフルは日本に輸入されるバナナの三分の一を占めるバナナのトップブランドのひとつですが、そのバナナを生産・加工する労働者はこのような過酷な状況にさらされています。
しかし、5月1日労働運動センター（KMU）傘下のスヤパ農園労働組合（NAMASUFA）に結集する労働者たちは、そのような過酷な弾圧にも屈することなく、自らの正当な要求の実現に向けてたたかいを続けています。ミンダナオ現地でのたたかいのみならず、昨年11月下旬からはマニラにも抗議キャンプを設して、スミフル・フィリピンのマニラ事務所やフィリピン労働雇用省に対する行動を連日組織してきました。現在も50人以上の組合員がマニラに残ってたたかいを続けています。
ストライキの開始から8ヶ月、マニラでの抗議キャンプの設置から半年以上が経過し、問題の一刻も早い解決が求められています。スミフル・フィリピンは労働組合との交渉に応じ、労働者の正当な要求に応えなくてはなりません。大株主である住友商事にはこの深刻な争議を解決するために行動する責任があります。
この日の住友商事本社前行動に参加したBAYAN日本支部の仲間は、「皆さんの食べているバナナは労働者の血に染められている。スミフルのバナナをボイコットしよう」と呼びかけました。
AWC日本連はスミフル・フィリピンの労働者たちのたたかいの勝利に向け、今後も連帯行動に取り組んでいきます。日系進出企業の搾取と抑圧に抗してたたかうフィリピンの労働者たちへの連帯をさらに広げよう！
関連資料
» 5・28住友商事本社前行動・チラシ（PDFファイル・約456KB）
