米大使館前抗議行動で手渡した米国政府国務長官ヒラリー・クリントン宛て抗議要請文 2009.2.16

       

 

 

 

 

抗議要請文

米国政府国務長官 ヒラリー・クリントン殿

 

本日2月16日に来日したヒラリー・クリントン国務長官に、私たちは強く抗議します。ヒラリー・クリントン国務長官は、明日17日に中曽根弘文外相と会い、「在沖米海兵隊のグアム移転に係る協定」という名の条約に署名するといわれています。報道によると、同協定の前文にはグアム移転、普天間基地の県内移設、嘉手納より南の基地返還が記され、条文においても普天間基地の県内移設が盛り込まれています。また、同協定にはグアム移転費用の日本側負担分の上限が28億ドルであると明記され、これとは別に32億9000万ドルが回収見込みの不透明なまま間接的に米国側に融資されることになっています。総計約5500億円の日本の税金を米海兵隊移転に使うということです。

この協定は、辺野古新基地建設・高江ヘリパッドと普天間県内移設とに反対する沖縄人民および日本民衆の声を全面的に否定し、踏みにじるものです。とんでもない内容です。この協定を準備した日本政府および米国政府に強く抗議し、弾劾します。

クリントン国務長官に訴える。同協定への署名が、ブッシュ政権の推進してきた覇権主義的軍事政策を引き継ぐ、反民主主義的で反人民的で高慢で唾棄すべき犯罪行為なのだということを直ちに自覚し、署名を断念しなさい。

私たちは滞日フィリピン人女性ヘーゼルさんにたいするレイプ事件をはじめとする米軍兵士による性暴力を強く弾劾し、また、同協定が署名されたとしても、その発効に必要な国会批准を阻止するために全力で闘うことを明らかにする。そして、以下の諸点を、クリントン国務長官に強く要求します。

一、「在沖米海兵隊のグアム移転に係る協定」への署名を止めること。

一、沖縄・辺野古に新たな米軍基地を建設することを直ちに止めること。

一、山口県岩国市における愛宕山の米軍住宅計画など米軍基地拡張計画を直ちに止めること。

一、在日米軍再編計画のすべてを直ちに中止すること。

一、侵略戦争の拠点であり、米軍兵士による性暴力の原因となる在日・在沖米軍基地などの

アジア駐留米軍基地を直ちに全面撤去すること。

一、イラクおよびアフガニスタンから米軍を直ちに撤収すること。

 

2009年2月16日

アジア共同行動日本連絡会議

東京都港区新橋5-17-7新橋小林ビル2階 全国一般労働組合全国協議会気付

京都府宇治市広野町西裏99-14 パール第一ビル3階 自立労働組合連合気付

 

   

 

 

 

 

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