TAGAYTAY5・タガイタイ5からの手紙

       

 

 

 

 

(フィリピン・南タガログの貧農・地域住民運動の活動家たち5名=tagaytay5が、反テロ法の生贄となって、2006年4月28日以来、不当拘束がつづいています。昨年のKMU/ISAで面会した一人・アリスさんは、京都の自立労連やAWC/JPMの反ODA/反カラバルゾン計画の運動を連帯して行ってきた仲間です。昨年のISA報告パンフで紹介しています。その後、昨11月、メールが届き、以降、簡単な一言連帯メッセージとカンパを組織し、年末のクルスマスすぎと、新年1月中旬の二回、送りました。その後、TAGAYTAY5の政治犯たちから返事と支援を要請する手紙が届きました。具体的な支援要請についてはできることから開始したいと考えています。)

 

TAGAYTAY5・タガイタイ5からの手紙

 

2008年2月11日、私たちの拘束と長期の違法拘留が654日となる

 

親愛なる同志のみなさん

クリスマスの日に、日本の同志や活動家たちから連帯と激励の手紙を受け取ったことで、非常に気持ちが興奮しました。タガイタイ5の長期違法拘束について、AWCやJPMのネットワークに知らせるあなた方の大きな努力に対して、感謝します。

非常に勇気づけられることとして、AWCがさる1980年代からここ数十年にわたって、日米帝国主義の侵略支配に反対し、とくにフィリピン連帯において、闘いを持続してきた現実を知って。わたしは、小城さん(1991年にロス・バニュスでアリスさんと会った)のように、互いに会うことが10数年間以上もない後で、アリスさんをあなた方のリーダーたちが今なお認識していることについて、本当に幸せに思います。ドーモ アリガト ゴザイマス。

日本中で若い活動家や新たなリーダーたちを発展させていることは、AWCが来る年を重ね、より強い力を得るであろうことを確証しています。

AWCは、タガイタイ5のために支援行動の計画をつくっていますか?

どうか、私たちの温かさに満ちた挨拶を、さる12月に私たちへ書いてくれた仲間のすべてに送ります。わたしたちは、直接、彼ら彼女らにEメールを通して、書くことができますか?それとも、あなたにそれを送ってあなたがそれを彼ら彼女に送ることがより良いでしょうか?再度、どうか、AWCのリーダーたちや支部にこの手紙を回覧してください。

私たちは、私たちへの支援のあなた方の計画を知り、非常に興味を持っています。なぜなら、私たちの上に山積みとなっている重々しい不正義にとって、終わりない様子だからです。そして私たちの自由を取り戻すためには、国際的と国内の両面で、政治的、道義的、財政的、その他全ての支援を必要としていることについて、私たちは確信しています。

さる2008年1月28日は、私たちがあなたにさる5月(ISAのエクスポージャー時)に語ったように、拉致され、全ての金銭と保有物を奪われ、拷問され、拘留され、起訴されてから、私たちの拘留期間の21ヶ月(もしくは640日)目でした。しかし、今日まで、21ヶ月の恐ろしい期間、私たちは罪状認否もされて来ていません。タガイタイの無能な法廷は、私たちの事件に関する実りある採決も無く、2007年12月17日、私たちに関し、ようやく開きました。2006年に迅速な公判と服役に失敗した後、その法廷は、2007年中、私たちの事件に関して、苦痛に満ちた遅滞の足取りで引きずってきました。昨年6回のヒヤリングがセットされ、「高位の犯罪容疑者で、極めて危険な拘留者」として閉じ込められた状態のままでそれ自身独断的な思いつきで4回延期された。さる2007年8月、私たちは、私たちの事件をタガイタイ裁判所の失敗した法廷から別の裁判所へと移転するように、最高裁へ請願した。最高裁は2007年9月30日よりも遅れないように私たちの請願に基づく命令を行ったにもかかわらず! その手紙はさる2007年12月17日に私たちの事件を扱うことに同意しただけであった。

この手紙を書いている時でも、私たちはいまなお、私たちの事件が聞かれるであろう最高裁の決定を待っています。私たちが裁判的に法的にもどっちつかずの宙に置かれた結果として、わたしたちは、ここにもそちらにも、どこにも居ない状態なのです。こんな途方も無い不正義が起こり得るのはフィリピンだけです。第一に、強制執行官や国家警察軍たちが私たちを強制的に拉致した時に彼らによって罪が犯され、第二には、裁きの法廷によって、さらに罪が犯されているのです。つまり、それがこの国における法と裁きなのです。

裁きの歯車が突然停止するまで非常にゆっくりと回る間に、私たち5人はそれ自体で秩序と政策を執行できない拘置所にとじこめられ鍵をかけられた下におかれています。去る2007年5月にあなた方が私たちを訪問したとき、私たちは獄中で釈放と処遇問題を要求し、67日の断食・ハンガーストライキを調度立ち上げた時でした。私たちの要求は、それ以来、実施されないままです。ついに、12月18日、新しく赴任したカラバルゾン地域の警官が私たちの処遇の要求を解決するために、私たちに会ったのです。そこにおいて、この警官上層部の口頭でのコメントは、わたしたちの長い間押し立てた要求を保障しました。(どうか、メールした新聞記事を参照してください。『警官トップがタガイタイ5にサンタを演じた。インクワイヤー・ネット』)しかし、下層の警官たちは、指揮官のコメントと命令を執行しないのです!その会合の1ヶ月後、今日の拘留条件は、あなた方が私たちを訪れる前の厳しく分別の無い状態と同様のままなのです。ある司令官の業務上のコミットメントは、独断的な現場キャプテンや軍曹にとって、無益なのです。繰り返しますが、フィリピン国家警察だけのことなのです。

窮地にまみれた、この蓄積された激しい苦痛を浴び、私たちは次の結論に到った。この国の法システムが審議なしで投獄されているタガイタイ5に対して機能不全となってきたので、彼ら5名を即時に釈放するために、大いなる政治的圧力が警察や裁判所、法務省を含むフィリピンのGMA=アロヨ政府の上に結びつくために働かせなければならないということである。21ヶ月とその以上の間!もしくは、私たちに対し提出された全ての告訴を却下することによって、私たちの事件への責任ある行動をとるよう、少なくとも政府に圧力をかけるということ。人民を監禁し、見え透いた捏造した証拠によるでっち上げを持って、彼ら彼女らを悪意に満ちて告訴した後、審議もない、不正義の絶頂、同志のみなさん。

こうして、私たちへのあなた方の計画について、私たちは非常に大いなる興味を抱いているのです。願わくは、私たちは控えめな幾つかの具体的な行動をあなた方の組合、連盟や社会共同体に提案させてください。

1、私たちの不当な状況を暴露するためにあなた方のグループやコミュニティの間で大衆ミーティングやフォーラムを組織し、フィリピン人のコミュニティも参加した支援を発動すること。

2、私たちの状況を暴露し、とくにマニラの日本語新聞へ載るように、新聞や他のマス・メディアや、インターネットのオンラインなどに手紙を書くこと。

3、「フィリピン デイリー インクワイアー 編集局(Philippine Daily Inquirer The Editors readersadvocate@inquirer.com.ph)」のような,フィリピンのメディアへ憂慮の手紙を送ること。

4、あなた方の労働者の国会議員へ請願やロビー活動を行うこと。彼らをして私たちの事件について日本のフィリピン大使館/領事館へ知らせるよう要請し、フィリピンの人権状況の調査を組織することによって相当に直接な行動をとるよう、外交関係、人権、法務、農業に関する国会委員会のメンバーに対して、働きかけること。

あなた方の労働組合は、私たちの目的への援助を考えて他の行動を思いつくことも大いに助かります。私たちが鉄格子の背後で費やす一秒ごとや、日々において、私たちの家族たちや労働者/貧農の運動には、膨大な損失となっています。それが、私たちの釈放のキャンペーンにおいて、私たちが今日直接に、あなた方の行動的な支援を要請する理由なのです。

まもなくあなた方からの返事を聞けることに希望をいだいています。あなた方の関わりと連帯に対して、感謝します。ガンバロ!マブハイ!

 

TAGAYTAY5

政治犯たち

キャンプ ビンセンテ リム 、カランバ シティ、ラグナ フィリピン

2008年 2月11日 私たちの拉致/拘束の654日目に。

 

 

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