クリスピン・ベルトランさん(カ・ベル)への追悼文

       

 

 

 

 

クリスピン・ベルトランさん(カ・ベル)への追悼文

 

 

私たちAWC日本連は、クリスピン・ベルトラン同志(カ・ベル)の突然のご逝去の報に接し、深い悲しみを覚えるとともに、ご家族、同志、友人の皆様に心からお見舞いを申し上げます。

ベルトラン同志は、その生涯にわたってフィリピン人民の解放闘争の先頭にたって闘ってきたすぐれた指導者でした。若くして労働運動に参加し、戒厳令下の困難な時期においても闘いつづけ、そして闘う労働者のセンターKMUの議長として、バヤンの議長として、人民代表の国会議員として、ILPSの議長として、労働者人民の生活と権利のために、反帝国主義と民族解放のために、民主主義と平和のために闘い続けてきました。

さらに、その活動はフィリピンの国内にとどまらず、世界の労働運動と民衆運動のために大きな貢献を果たしてきました。私たちの労働者は87年KMU-ISAに参加するなかで議長のカ・ベルと出会いました。以降、カ・ベルは何回も日本を訪問し、資本の大攻勢に直面している多くの労働者、労組を励まし、労働者が国際的に団結して闘い勝利すべきことを訴えました。また、日本が米国とともにアジア太平洋において経済的軍事的支配を強化する策動に対し真正面から反対し、アジア諸国人民が団結してこれを粉砕することを訴えました。この目的のために私たちがAWCを創設したときには、カ・ベルは共同議長のひとりとして、かけがえのない大きな役割を果たしました。いま、新自由主義グローバリゼーションと「対テロ」世界戦争の嵐が吹きすさぶなかで、カ・ベルを失ったことは痛恨の極みといわねばなりません。私たちはカ・ベルの一貫した反帝国主義・国際主義にもとづく活動に深く敬意を表し、AWC運動をさらに発展させていく所存です。 

カ・ベルはその闘いによって私たちに労働者人民の解放のための闘いの手本と大きな遺産を残してくれました。私たちは、フィリピン・全世界の労働者人民とともに、カ・ベルの遺志と不屈の精神をうけついで、さらに帝国主義との闘いを前進させていくことを誓います。

 

2008年5月22日               AWC日本連絡会議

 

   

 

 

 

 

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