ノーベル賞受賞者オバマはイラク、アフガニスタン、ミンダナオから米軍を撤退させることで平和へのコミットメントを示すべきだ――BAYAN

       

 

 

 

 

BAYANニュースリリース

2009年10月10日

ノーベル賞受賞者オバマはイラク、アフガニスタン、ミンダナオから米軍を撤退させることで平和へのコミットメントを示すべきだ――BAYAN

 

新民族主義者同盟(BAYAN)は今日、ノーベル平和賞を受賞したバラク・オバマ米大統領に対して、イラク、アフガニスタン、ミンダナオから米軍部隊を引き揚げさせることで、平和への真のコミットメントを果たすことを呼びかけた。

オバマは、核軍縮の呼びかけと中東の緊張緩和のための活動を理由に、驚くべき決定によってノーベル平和賞を与えられた。

「何十万人もの米軍部隊がイラクとアフガニスタンでの戦争と占領をおこなっていることは、平和賞にまったくふさわしくない。『対テロ戦争』の名で数百人の米軍部隊がフィリピンで秘密作戦をおこなっていることも、平和の原則に相反している」。BAYAN書記長のレナート・M・レイエス・ジュニアはこのように述べた。

「イラク、アフガニスタン、ミンダナオでの継続する米軍の展開、さらに日本や韓国への米軍の配置は、米国が絶え間なく戦争や戦争準備をおこなっていることを示している。世界の多くの地域で紛争や緊張の原因となってきたのは、この軍事覇権政策だ」。

オバマはブッシュ政権の単独行動主義から脱却すると言っているが、本当にそうするにはイラクやアフガニスタンでの主要な政策を転換しなければならない、とレイエスは述べた。他方、現地の米軍司令官の勧告にもとづいて、アフガニスタンへの米軍の配置を4万人まで増派することが呼びかけられている。

「平和を支持しているという大統領は、世界のあちこちで戦争を遂行することも関心をもつ大統領であるべきでない。米軍基地のグローバルなネットワークは閉鎖されねばならない。米国はイラクとアフガニスタンでの展開を終結し、パキスタンへの侵入を止めるべきだ。米国はフィリピンのサンボアンガとスルーの特殊部隊を撤退させるべきだ。世界に平和をもたらすために、米国の戦争マシーンは解体されるべきだ」。レイエスはそのように述べた。 

ノーベル平和賞の受賞は、オバマがブッシュ政権の過ちを修正することへの期待を高めている、と彼は付け加えた。

「行動はつねに言葉よりも雄弁に語る。世界は米国の大統領の行動を見守っている。彼は平和の信奉者の名に恥じない実践をするのか?それとも軍事介入を拡大することで世界が彼に与えた好意を無にしてしまうのか?」このようにレイエスは問いかけた。###

 

 

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